カルチャー
2024/01/22
2022年度海外トレーニー帰任者座談会 異文化と多様な価値観に触れて自分の世界を広げる!
国内外で事業を展開するKDDIにおいて、グローバルで活躍できる人財を育成する「海外トレーニー制度(※)」。2022年度の海外トレーニー帰任者の皆さんに集まっていただき、海外で得られた経験や今後の抱負など、さまざまなお話を伺いました。
※海外トレーニー制度:海外拠点にて1年間、営業、技術支援、コーポレート等の実務を経験することでグローバルなビジネスセンスや多様性を身につけ、将来海外拠点で活躍できる社員の発掘と育成を目的とした公募制の研修制度。
目次
■インタビュイー略歴
-
稲川 あずささん
- グループ戦略本部 コネクティビティ・DC企画部(派遣先:テレハウスヨーロッパ)
-
木村 瞭さん
- グローバルコンシューマ統括部 モンゴル事業推進グループ(派遣先:モビコム)
-
佐藤 俊介さん
- ソリューション事業企画本部 事業管理部 海外拠点採算管理G(派遣先:KDDIベトナム)
-
佐藤 鈴香さん
- ビジネスデザイン本部 企画統括部 グローバル戦略グループ(派遣先:KDDIインドネシア)
-
久宗 美里さん
- グローバルコンシューマ統括部 ミャンマー事業推進グループ(派遣先:KDDI Summit Global Myanmar)
海外で自分を試せる 絶好のチャンス
トレーニーに応募したきっかけや動機を教えてください
稲川さん:IRを担当していた頃、海外出張の中でテレハウスを見学する機会があり、データセンター事業や、海外で働くということに興味を持ちました。
佐藤(俊)さん:今後海外ビジネスの成長に貢献するために、現地での商売を経験したいと思ったからです。
久宗さん:私はもともと大学でミャンマー語や文化を専攻し、入社の動機もミャンマー事業への興味でした。いつか現地で働きたいという思いがありました。
佐藤(鈴)さん:私も学生時代から異文化に興味があり、海外旅行も好きだったため、入社時から将来は海外で働きたいと思っていました。
木村さん:私は2つ理由があって、一つはもともと海外に興味があり、将来は海外事業に携わってみたかったこと。もう一つは、英語が話せるかっこいいビジネスマンになりたかったからです(笑)。
▲モンゴルのモビコムに派遣された木村 瞭さん。「休日はモンゴルの草原で馬に乗っていました」
▲モビコムの皆さんと
海外赴任が決まってから2カ月、出発までどのような準備をしましたか。不安はありませんでしたか?
佐藤(俊)さん :赴任先のKDDIベトナムに出向している先輩にLINEグループを作っていただき、着任したらすぐ活躍できるようにネットワーク基礎を教えていただきました。
稲川さん:イギリス英語に慣れていなかったので、イギリスの映画を見たりして、耳を慣らしていました。
久宗さん:現地ミャンマーで働いている出向社員の方が、カスタマーサービス部門に在籍していた頃にお世話になっていた方だったので、事前に電話でアドバイスをいただいたことが心強かったです。
佐藤(鈴)さん:言語や交友関係など不安なことはいろいろとありましたが、一方で早く10月にならないかなと楽しみも大きかったです。
木村さん :初めての海外生活ですし、英語に自信もないし、モンゴルは情報が少ないので心配でしたが、途中から開き直って出発の日を待ちました。適応するしかないですから。
佐藤(俊)さん:私は行けばなんとかなると思っていたのですが、入国時に税関職員の方に30分くらい理由もわからず怒られて、そこでようやく不安な気持ちが湧き上がってきました(笑)。
▲KDDIベトナムに派遣された佐藤 俊介さん。「会社でみんながお昼寝しているのにびっくりしました」
▲KDDI ベトナムの同僚と
やろうと思えば何でもできる
現地での仕事や生活で印象に残っていることはありますか
稲川さん:最初の半年はリーガルの業務を担当していたのですが、200ページくらいある法律用語満載の書類を渡されたのでひたすら単語を調べながら解読しました。基本的な英国の法律知識を学び、日本人の出向者に使ってもらえるようにマニュアルを作って置いてきました。
▲英国のテレハウスヨーロッパに派遣された稲川 あずささん。「ロンドンではストライキに出社が左右されました」
▲テレハウスヨーロッパの皆さん
佐藤(俊)さん:私はベトナムに進出する日本企業のオフィス立ち上げをサポートする営業活動をしていました。ネットワークはもちろんPCの準備、内装、ウォーターサーバーの設置まで請け負っていました。やろうと思えばなんでも手掛けられるので面白かったです。地道に新規で売り上げを積み上げて年間目標を達成したときは感極まりました。
佐藤(鈴)さん:私も佐藤さんと同様、法人営業を担当していました。KDDI本社と現地との関わりを逆の立場から見るという経験ができたことはとても良かったと思っています。
久宗さん:私はミャンマーのコールセンターの運営部署で、auのコールセンターでの経験を生かしながら、サービスを改善するための仕事をしていました。何より難しかったのは現地の社員が一つ一つの業務の意義を理解した上で進めてもらうことでした。「なぜそれをやる必要があるのか」を根気強く説明して納得してもらうことが必要でした。
▲ミャンマーのKSGMに派遣された久宗 美里さん。「信心深いミャンマーの人たちに驚かされることが多々ありました」
▲(左)現地孤児院にて (右)KSGMのみなさんと
木村さん:私はCEOの補佐としてマネジメントと同じ目線でいろいろなことを経験するという貴重な体験ができました。日本に比べて時間に寛容な方が多く、文化の違いを理解しながら仕事を進めるという海外ならではの経験もできました。
佐藤(俊)さん:同感です。ベトナムの方たちも大らかでした(笑)。
佐藤(鈴)さん :インドネシアはイスラム教徒が多いのですが、お祈りの時間は重要視されており、その間は会議を入れない等、配慮していました。国民性や宗教観など、現地にいってみなければわからないことがたくさんあります。
予期せぬ事にも動じない 度胸と勇気が身についた
海外トレーニーを通して得られたものは何ですか?
木村さん:心身ともに過酷な環境のモンゴルで働いたことで、異文化で働くことの難しさを知りました。一方でこの経験から「どの国でも生活できるだろう」という自信を得ることもできました。
佐藤(鈴)さん:私はバイタリティです。覚悟の上で臨んだものの、予定通りにいかないことも多々ありましたが、すべてをポジティブに楽しめるようになりました。そして、現地のインドネシア人含め、新たな友人が出来たことは大きかったです。
▲KDDIインドネシアに派遣された佐藤 鈴香さん。「インドネシアでは30代以下の若年層の割合が高く、お年寄りを見かけることが少ない印象でした。街には活気が溢れていました」
▲KDDIインドネシアの皆さんと
佐藤(俊)さん:有無を言わさず自立するしかない環境に置かれるので、「とにかくやってみよう」の精神が身に付きました。
久宗さん :私が得たものは異文化の相手との交渉術です。立場や考え方の違う相手と粘り強く対話して、落としどころを見つけて解決できるようになりました。
稲川さん :イギリスにはたくさんの人種の方がいます。いろいろな文化を感じてニュートラルに物事を見られるようになりました。人脈が広がりましたし、現地の立場を経験したことで、今後本社側として相手の立場に立ったプロジェクトを進められると思います。
海外トレーニーに興味のある読者の皆さんにメッセージがあればお願いします
木村さん:社会人人生の中の1年間はほんの一瞬ですが、海外で仕事をした経験はきっと人生の糧になります。
佐藤(鈴)さん:生活や業務の不安はあるかもしれませんが、毎月人財開発部の方に1 on 1で相談にのってもらえるので安心です。迷っているならぜひ応募することをお勧めします。
佐藤(俊)さん:KDDI社内にはKDDI DX Universityや社内副業など、たくさんの公募がありますが、中でも海外トレーニーは20代で海外勤務できる貴重な機会だと思います。
久宗さん:ハードシップ手当など待遇面や安全面でのフォローも手厚いので安心です。海外で働くことに興味がある人は、勇気を出して一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
稲川さん:海外トレーニー制度は、特に海外業務から遠い部署にいる方にとって海外で働くための近道です。後悔のないようチャンスを掴んでいってほしいなと思います。