採用

2024/04/26

KDDIの経理メンバーに聞いたリアル!〜経理・財務・会計のキャリアパス〜

KDDIの経理メンバーに聞いたリアル!〜経理・財務・会計のキャリアパス〜

通信を基盤にさまざまな領域へと事業展開を図るKDDI。その土台となるのは、磐石な経営を支える経理部門です。経理パーソンとしてキャリアを重ねる3名の社員にKDDIの経理・財務・会計の仕事の魅力について伺いました。

目次

■インタビュイー略歴


尾之内 美波

尾之内 美波

経営管理本部 経理部 連結決算グループ
2018年にKDDIへ新卒入社し、連結決算業務と開示業務を担当。国内外のグループ会社10社を担当として持ち、データの収集、決算の締め処理、問い合わせに対応する。また、四半期報告書や短信、有価証券報告書など開示資料の作成などにも携わっている。
西山 弘晃

西山 弘晃

経営管理本部 経営管理部 管理会計制度グループ
2019年にKDDIへキャリア入社し、財務・税務部で資金調達や資本政策等を担当。現在は経営管理部にて連結調整全般の計画策定を担う。また、社内向けの全社イベントである経営状況説明会の事務局として、足元の業績や事業の重点取り組みに関する社長プレゼン資料の作成にも携わっている。
中谷 旭

中谷 旭

ARISE analytics 執行役員、チーフファイナンシャルオフィサー(CFO)
2018年にKDDIへキャリア入社し、連結決算やM&Aなどに携わったのち、データ分析を専門とするARISE analyticsへ出向。CFOとしてコーポレート部門全般の統括業務を担当。経理、財務会計、管理会計に加え、総務や法務、人事など幅広い範囲の業務に携わっている。

研修、人、資料から学ぶ経理の仕事と考え方

研修、人、資料から学ぶ経理の仕事と考え方

これまでの職歴と、入社後どのように業務へ順応したかを教えてください。

尾之内:私は新卒でKDDIへ入社し、最初の配属は経理部会計審査グループでした。基礎的な伝票審査と決算分析の業務を通じて、事業部との相対の方法や伝票の見方など基本的なことを覚えました。その後、グループ会社の経理業務をサポートする経理シェアードセンターを経て、現在は連結決算グループに所属しています。

入社当初は1カ月間の研修があり、経理の基本や伝票システムの使い方などをしっかり学びました。その後の異動では、外部講師による勉強会を受講して基礎的なことを学ぶとともに、資格取得の勉強を続けながら専門知識を蓄えています。実務で分からないことがあると、専門的な内容に詳しい同僚に質問しながら対応しています。

西山:前職の事業会社では8年間、財務と経理を担当し、それぞれ基礎となる実務経験を一通り積むことができました。そうした経験の中で、関連領域全般に精通したCFOとして活躍したいという思いが強まり、キャリア採用の募集要項で「グループCFOへの積極登用」を掲げていたKDDIに転職しました。
KDDIでは財務グループに配属されたのですが、入社後すぐに大きな仕事を任され、大企業にも関わらず自分が作成した資料が社長まで報告が上がっていくスピード感には驚きましたね。

財務の領域は会社によって戦略が異なりますが、当時の部長から直接、KDDI財務の考え方についてレクチャーを受けました。そのやりとりの中で、KDDIは「リーダーが自らの言葉で部下に説明することを重視する会社である」という印象が強く残りましたね。
また、社内には過去の検討資料がたくさんあるため、それらを読み込むことで業務へのキャッチアップをスムーズに行うことができました。

中谷:私は新卒から事業会社を2社経験しました。前職では管理会計が中心だったので、財務会計の実務経験も深めたいと思い、30代半ばでKDDIに転職しました。入社後は、管理会計の業務と金融事業の新規事業立ち上げに携わった後、連結決算グループに異動となりました。

KDDIの会計基準はIFRS(国際財務報告基準)なのですが、私としては初めて接するものだったので、理解できるようになるまでは苦労しました。金融事業では日本基準とIFRSで金額が大きく異なる取引があり、KDDIは事業規模が大きいので予測が数%ずれると億単位で金額が変わってしまいます。確定した情報がなくても、意思決定がぶれないよう精緻な数字を算出してマネジメントに上げていかなければならず、社内の類似の案件を探し、関わった担当者から当時の状況や対応する際の考え方を詳しく聞きながら、メンバーと議論を重ねました。会社としてのノウハウが資産として蓄積しているので、それを活用することで業務をクリアしていきました。

業務へのチャレンジを自己成長へとつなげる

業務へのチャレンジを自己成長へとつなげる

どのような部分に仕事の醍醐味を感じていますか?

尾之内:連結決算の業務は専門性が高く、これまで経験していない内容も多くあります。同じ部署には会計士の方もいて、専門知識が圧倒的で自分の至らなさに落ち込むことも多々あります。だからこそ、現在は会社の支援制度を活用して、簿記1級取得に向けた勉強をしています。必ず自分のためになると信じていますし、学んだ内容が実務に役立つ時もある。それが、仕事と勉強を両立するモチベーションですね。

西山:尾之内さんの部門と私の管理会計は連携することがよくありますが、尾之内さんはじめ若手のみなさんがしっかりとした会計知識の下地があることが感じられ、いつも安心感をもって相談できます。一つひとつの業務をきちんと自分のものにしながら、着実にキャリアアップされていると思います。

私自身はKDDIに入社後、会計や財務についての知識や考え方を整理する機会を持ちたいと考え、米国公認会計士の資格を取得しました。前職も含めた幅広い実務経験と資格取得を通じて得た会計知識を生かしてKDDIに貢献する。自身の社会人としての幅の広がりを実感するとともに、大きなやりがいを感じています。
また、社長をはじめマネジメント層と直接やりとりする機会もあり、経営層の生の声を聞きながら経営の考え方を学べるのも仕事の醍醐味ですね。

中谷:私はKDDIのグループ会社であるARISE analyticsにCFOとして出向しているのですが、ARISE analyticsは創業期を経て、第2ステージに入っています。この会社で、いつまでに何を実現するかを役員たちと議論し、実行していくことにやりがいを感じています。会社の課題を克服することが自分の成長にもつながると思います。

活躍できる場があるから臆せず挑戦してほしい

活躍できる場があるから臆せず挑戦してほしい

経理職として働きながら感じるKDDIの魅力は何でしょうか?

尾之内:KDDIは事業領域が幅広いので、自分のキャリアを考える上での選択肢がたくさんあることが魅力だと思います。海外やグループ会社への出向など、KDDIにいながら別の会社を経験できますし、幅広い業務に挑戦することも、逆に専門性を高めてスペシャリストを目指す道もあります。私もいずれはグループ会社など、経理以外も広くみてみたいなと考えています。

西山:入社してしばらくは下積みのような業務を想像していましたが、まさに即戦力として、早々に財務・経理のど真ん中の大きな仕事を任せていただけたのは、ダイバーシティを重視し、キャリア採用の社員が多く活躍しているKDDIならではだと感じています。会社が大きいので、社会的インパクトのある案件に携わることができることも、やりがいの一つですね。

また、KDDIは人を大切にする企業だと思います。月に1回の上司との1on1では、ざっくばらんに仕事の状況や今後のキャリアの希望をお話しすることができ、きちんと人と向き合ってくれる組織だと感じています。

中谷:KDDIに入社した時点からグループ会社への出向を希望し、5年間の本社業務を経て、CFOとして出向できました。上司がキャリアの希望を丁寧に聞いてくれて、実現したと思います。

KDDIでは新たな事業が続々と増えているので、経理の人材がさらに必要となると思います。既存の社員は経験のない領域にも事業が広がっているので、転職する方が培ってきたキャリアは生きるはずだし、苦手意識なく挑戦できる人材をとても必要としています。だから、「自分は経験がまだ不十分なのでは」と思い込まず、ぜひチャレンジしてもらえれば、KDDIにとっても大きなメリットになるはずです。

経理部では、従業員が大切にするべき指針「KDDIフィロソフィ」を日々の業務でどのように生かしていますか?

尾之内:KDDIフィロソフィ勉強会は定期的に開かれますし、上司もフィロソフィの項目に照らして業務のあり方を説明することが多くあるので、とても身近な存在です。

私が大切にしている項目のひとつに「事業の目的、意義を明確にする」があります。連結決算の業務では、事業部から「計画の範囲内に数字を収めたいからこういう会計処理はできないか」と質問されることがありますが、その処理が正しくなければ、はっきりと断ります。私たちは経理の立場として、正しい会計や税務をすることを忘れてはいけません。そう考えられるのは、「事業の意義、目的を明確にする」というフィロソフィが部署全体に根付いているからだと思います。

西山:私も、KDDIフィロソフィという「共通のものさし」があることで、仕事が進めやすいと感じています。案件を進めていくべきかを検討する際、KDDIフィロソフィをベースに議論できるのは、会社として一つになっている感があって良いなと感じています。

中谷:社員一人ひとりが、その人にとって印象の強い項目や、それが今の自分の業務にどう当てはまるのかが話せると思います。私自身も、出向先であるARISE analyticsがどうあるべきでどこまで求められているのか、ということをKDDI側の視点の2軸で見るときの参考になっていますし、メンバーと考え方を整理する際の良い道具になっているなと感じています。

経理のプロフェッショナルとしての「こだわり」

経理のプロフェッショナルとしての「こだわり」

最後に、経理として大切にしている考え方を教えてください。

尾之内:連結決算の業務ではさまざまな部署や立場の方と関わることが多くあります。担当するグループ会社、財務、税務、さらには情報を開示するIRや経営管理など。私が依頼に対応することもあれば、こちらからお願いすることもあります。気持ちよく仕事ができるよう、日々、感謝を伝えることを大切にしています。

西山:管理会計の領域は、100%これが正しいという答えがない世界です。
その中で私が大切にしていることは、自分が集約する数値については、経営層から上司、部下にいたるまで、関連する全ての人が理解し納得できるように整理していくということです。視座を高く持ち「単なる集計屋にならない」ことを強く意識して日々の業務に取り組んでいます。

中谷:大切にしているのは「バランス」です。経理は決められたルールに則って、粛々と実務を進めることが仕事と思われがちです。でも、会社にはビジョンがあり、事業計画があります。やりたいことがあるならば、会社に有利なように会計基準も解釈できる範囲で柔軟に検討するべきです。会社の意思と照らし合わせた会計の考えを持つことを重要視しています。

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