採用
2022/11/16
お客さまと向き合い、サービスを創り上げていく。 それが、KDDIのソリューションエンジニア
KDDIでは、入社前に配属領域を確約できる「WILLコース」と、入社後に希望と適性を踏まえて配属を決定していく「OPENコース」の2コースで、コース別採用を行っています。今回の記事では、WILLソリューションエンジニアコースで入社して2年目の矢島さんにインタビュー。WILLコースの魅力や実際の業務内容、やりがいについて語ってもらいました。
目次
■インタビュイー略歴
-
矢島 佑輝
- ソリューション事業本部 ソリューション推進本部 ソリューション1部 3グループ
2021年度 WILLコース:ソリューションエンジニアで入社。
企業向けに通信サービスを提供し、お客さまやエンドユーザーを喜ばせられる存在になりたいと考え、当コースを志望。ソリューションエンジニアとして金融業界を担当。
システム構築を請け負うのではなく、お客さまと共創
なぜ、通信業界への就職を志したのですか?
大学時代に通信に関する研究をしていて、社会インフラとして通信の存在の重要性を強く感じていた点が大きな理由です。研究では、「通信の符号化」をテーマに、プログラミングによるシミュレーションや理論解析を行っていました。自分自身で考えて答えを導き出す通信技術の世界に面白さを感じていました。
通信業界の中で、KDDIのソリューションエンジニアを選択した理由は?
KDDIは幅広い事業に取り組んでいるので、同じ会社の中でも色々なプロジェクトに携わるチャンスがあり、成長できる環境だと感じたからです。また、モバイル通信と固定通信の両方を扱い、個人向けと法人向けの業務もできる通信事業者はKDDIしかないと思っています。
また、通信を学術的に学び続ける研究職よりも、商品・サービスをお客さまに提供したり、お客さまの求めるサービスをともに創り上げていく仕事がしたかったため、KDDIのソリューションエンジニアを選びました。通信が実際、社会にどう役立つのか、ソリューションエンジニアとしてお客さまの企業に相対しながら提供できる立場になりたいと思っていました。
「WILLコース」は、入社の決め手になりましたか?
はい、大きな決め手になりましたね。大手の同業他社は、技術系という大きな括りで採用されていて、入社後どんな部署に配属されるのか不安がありましたが、ソリューションエンジニアをピンポイントで志望できるWILLコースのインパクトは大きかったです。配属先が確約されていたので、入社前にソリューションエンジニアとして働くための準備を始めるなど、時間を有効に使えました。
また、KDDIはお客さまと直接相対して通信を用いたサービスをつくり上げていくので、当初の希望通りの業務ができています。他社のSIerは、お客さまからシステム構築を請け負う立ち位置が多いイメージだったので、ここまでお客さまと新しいサービスを共創することはできなかったかもしれません。
ソリューションエンジニア職は一般的にメーカー系やユーザー系企業などにありますが、大学時代の研究で面白さや社会での重要性を知った通信事業に、ソリューションエンジニアとして携わりたいという思いが第一にあったので、KDDIを選んで良かったと思っています。
一年目から金融業界の主担当に。社会の役に立つ仕事を実感
所属されているソリューション推進本部について教えてください。
担当する業界ごとに部署が分かれていて、それぞれが通信の設計・構築から運用まで提供しています。その各部署に、お客さまと相対するフロント部門とシステムの構築に特化したプロダクト部門があり、私はフロント部門に所属しています。お客さまと対話しながらプロジェクト管理からシステムの要件定義、パートナー企業やプロダクト部門の方との設計業務、運用保守まで一貫して担当しています。
所属部署の雰囲気はいかがですか?
ソリューション推進本部の中にも部署がたくさんあるのですが、特定分野の知見を得たい場合にはその分野を得意とする部門と連携するなど、他部署との交流は多いと思います。金融を担当する私の部署には、80人ほどのソリューションエンジニアが所属していますが、経験豊富な先輩方が多いので、教育もサポート体制も整っています。常にメンバー間で情報共有をし、必要な時に先輩方にサポートいただきながら業務しています。
また、各グループの垣根を越えた若手社員同士で、業務内容をシェアしたり、プライベートなことを話し合う座談会が隔週で開催されています。この場をきっかけに、他グループの先輩でも気軽に業務上の質問ができるようになり、社内のネットワークを作る大切な機会になっています。
ご自身の業務内容を教えてください。
金融業界のお客さま向けに、通信を基盤としたシステムの設計や構築を担当しています。設計では、お客さまが求めるシステム要件を満たしているかの擦り合わせを繰り返し行い、構築では、定例会などを通して日々生じる課題やリスクに対する解決策を考え、スケジュール通り完了できるよう意識して取り組んでいます。
金融のお客さまは、特にセキュリティを重要視されていますし、企業や個人の大事な資産を扱う仕事ですので、良い意味でプレッシャーを感じながら働いています。
印象に残っているプロジェクトはありますか?
入社1年目の冬に初めて自分が主担当になったお客さまで、シンクライアントPC(※1)を導入するプロジェクトがありました。データをPC内部ではなくサーバに保存することで、紛失時などのリスク回避ができるPCを500台程導入する案件です。
課題提起や設計など何もかもが初めてで、不安でいっぱいだったのですが、要件を正確に理解・整理しながら進めたことでお客さまの要望に応えることができ、無事PCの導入まで完遂できたことがとても印象に残っています。お客さまには、『業務が効率的になり、安全性も高まった』と喜んでいただけたので、自分の仕事が社会の役に立っていると実感することができました。
(※1)シンクライアントPC:ハードディスク装置をPC内部に持たず、ファイルやソフトウェアを端末内に保存しないPC。ネットワーク経由でサーバに接続し、サーバ側のソフトウェアやデータを扱う端末。
『矢島さんに担当いただいてよかった』
どんな時にやりがいを感じますか?
入社後の研修で学んだソリューションエンジニアの知識を、実際の業務で活かせた時は特にやりがいを感じます。すでにお話したシンクライアントPCの案件も、研修で学んだ知識・技術があったからこそ完遂できました。
また、この案件で分からないことは素直にお客さまから学ぶ姿勢で取り組んだところ、よりお客さまとの信頼関係が生まれたと実感しました。プロジェクトの完了時に、『矢島さんに担当いただいてよかった』と言っていただけて、本当に嬉しかったです。
入社してから、どのようなスキルが身に付きましたか?
お客さまと相対するソリューションエンジニアとして、お客さまと信頼関係を構築するスキルが身に付いたと思います。例えば、ネットワークの変更内容についてお客さまと自分の認識に相違があった際に、自分の理解を正確に伝えることで、お客さまもご自身の考えをアップデートされ、業務がスムーズ進んだということがありました。
また、技術面においては、ネットワーク構築案件を6〜7件担当させていただき、WANネットワークの提案・設計・構築案件やLANネットワークの更改案件の経験を経て、ネットワークを細分化して捉える力や設計・構築に必要なスキルを習得できました。しかし、技術的な質問に正確かつ迅速に応えられるような、自分が理想とするソリューションエンジニア像にはまだ遠いので、経験値を増やしていきたいと思っています。
ソリューションエンジニアはどんな方が向いていると思いますか?
システム構築はチームワークで作り上げるので、コミュニケーション力が必要になります。お客さまやチームメンバーの意見を聞いて、正確に理解・整理して進めていける方に向いていると思います。
個人的にこの仕事で一番楽しいと感じるのは、お客さまのシステム要件が決まっていない時に、チームで知識・技術・思考力を総動員してシステム設計の最適解を導き出し、実際につくり上げることができた時です。大変ですが、その分大きな達成感を感じますね。
最後に、WILLコースを受けられる学生のみなさんへメッセージをお願いします。
WILLコースは、就職活動の志望段階から配属を絞れるので魅力的です。特にソリューションエンジニアコースは、通信事業者のソリューションエンジニアとして幅広い業務を経験しながら、IT業界全般に通用する力を身に付けられる絶好の環境だと思います。
また、入社後に行われる半年間の研修では、ネットワーク部門の最前線で活躍する方々から実践的な知識・技術を学ぶことができます。ソリューションエンジニアは他部署に比べて研修期間が長いのですが、その分さまざまなものを得ることができるので、楽しくもやりがい満ち溢れる社会人生活をスタートできると思いますよ。