カルチャー

2022/01/17

就業時間の2割で「社内」副業。自分のやりたい仕事を自らつかむ

就業時間の2割で「社内」副業。自分のやりたい仕事を自らつかむ

「社内副業制度※」を2020年6月からスタートしたKDDI。自社内で、本業とは異なる組織の業務に携わることの魅力はどのようなところにあるのでしょうか。今回は2020年11月から1年間、社内副業に挑戦した村田龍一さんにインタビュー。同制度に応募しようと思ったきっかけから、実際に経験をしたからこそわかるメリット、そして社内副業後の本業やキャリア観への影響などについてお話を聞きました。

「社内副業制度」とは
就業時間の約2割を目安に、自部署以外での業務を経験できるKDDIの人事制度(正社員対象)。社員の専門性の探索や習得を加速させるとともに、組織の壁を超えた人財シナジーによるイノベーション創出の機会を増やすことを目的に導入。社員は自らの希望で募集業務に手を挙げ、柔軟に新しい場に挑戦することができる。社員、所属部署、社内副業先部署の3者が合意した上で、半年間(最大半年間の延長可)の社内副業が可能。副業先の業務も人事評価の対象となる。

目次

■インタビュイー略歴


村田

村田 龍一

5G・xRメディア推進部
2017年4月新卒入社。ビリングサービス部東京料金センターにて、個人のお客さまへの督促業務やオペレーター育成、コールセンターの運用調整・改善業務などを担当した後、ビリングサービス部債権管理グループへ異動し、債務整理業務の効率化を担当。入社4年目 となる2020年10月より、本業と並行して5G・xRサービス企画開発部での社内副業をスタート。その後、2021年4月付けで5G・xRメディア推進部へ異動。現在はアプリ・サービス事業を展開するグループ会社の事業推進を担当している。

本業とやりたいことの間のギャップ

本業とやりたいことの間のギャップ

まずは、村田さんが社内副業に挑戦しようと思った理由から教えてください。

KDDIに入社した理由にもつながるのですが、私はもともと通信を軸にして「人々の生活を豊かにする商品やサービスを充実させたい」という想いがありました。だから、生活の全てでKDDIのサービスを使ってもらう世界をつくりたいと思っていたんです。

ただ、入社後の初期配属はビリングサービス部という、どちらかと言えば一部のお客さまとのやりとりが多い部署だったので、日常業務だけでは自身のやりたいことに近づくのは難しいなとも感じていました。

そんな時に社内副業制度のことを知り、その中にサービス企画の募集業務もあったため、手を挙げてみようと思ったんです。ひとことで言えば、もともと目指していた自身のやりたいことに近づくためというのが、社内副業に挑戦しようと思った第一の目的ですね。

ちなみに、通信を軸に人々の生活を豊かにする商品やサービスを充実させたいという想いを抱いたのには、どのようなきっかけがあるんですか?

学生時代にさかのぼるのですが、当時85歳になる祖母がいて。とある日、祖母が洋服を買いたいというので一緒に買い物についていったのですが、「いつも一人で来ると疲れてしまって、結局何も買えずに帰るのよね」ととても悲しそうな顔で言っているのを聞いたんです。

その時に抱いたのが、今やスマートフォンでどこでもなんでも物が買える時代なのに、そのサービスが本当に必要な人には行き届いていないんじゃないか?という疑問。そこから、世の中の情報格差を無くしたい、本当に必要な人に必要なサービスが届く世の中をつくりたいと、私自身強く思うようになりました。

そういった想いが、村田さんがKDDIへ入社した理由、そしてサービス企画の副業に手を挙げた理由でもあるんですね。

はい。社内副業に手を挙げる前には、「本当に本業と両立しながらできるんだろうか」という不安もあったんですが、当時の上司にも、「せっかく新しいことにチャレンジできる機会だし、君のやりたいことにも近づけるチャンスだろうから、本業も頑張りながらやってごらん」と背中を押してもらいました。

実際に社内副業が始まった後も、副業に業務が寄り過ぎていないかスケジュールの管理などは、上司や周りのメンバーとその都度コミュニケーションを取りながら進めていきました。

いいサービスであるだけでは不十分という気づき

いいサービスであるだけでは不十分という気づき

実際に社内副業に取り組んでみて、いかがでしたか?

私が副業として携わったのは、ARアプリのコンテンツ企画やサービス推進を担う業務でした。それまで全く関わったことのない世界だったので、単純にとても楽しみながら取り組めて自身の知見も広がった、と感じています。ARなどの専門技術・知識という意味では表層的な部分にしか触れられていませんが、それ以上に、周りのメンバーとのコミュニケーションや社外の関係各社とのやりとりを学べたという点が、非常に良かったかなと思っています。

特に勉強になったと感じているポイントがあれば教えてください。

社内副業をする前は、自分自身、お客さまの立場で自社サービスを見てしまうことが多かったように思うんです。「なんでこのサービスってこういう仕様になっているんだろう、もっとこうすればいいのに」とか。ただ、実際のサービス企画の業務に現場で携わったからこそ、サービス企画側にも葛藤があるんだということを知ることができました。

さらにお客さまにサービスを利用していただくためには、一つ一つのサービスを磨きあげるだけでは不十分で、それらのサービスを組み合わせてお客さまの生活をいかにデザインしていくのかが重要だということも感じることができました。それまでは、「いいサービスをつくればそれだけでお客さまに使っていただけるんじゃないか」と思い込んでいましたが、いいサービスをつくった先に、それをどう届けるのかも考えなければならないということに気が付けたのは、大きな収穫だったと思っています。

副業経験が現在の本業にも活かされているなと感じることはありますか?

先ほどお答えした周りのメンバーとのコミュニケーションをはじめ、人とのつながりは今の仕事にも活きているなと感じます。また、直接的に本業に活きているものではないかもしれませんが、将来的なキャリアを描く上でも、副業経験は大きな気づきを与えてくれたなと感じています。

ちなみに偶然ではあるんですが、今の所属部署で最初に担当したプロジェクトの関係者の中に副業先の上司がいたので、もともと関わりがあったというところから新しい部署での仕事をスタートできたのもとても良かったです。

KDDIならではの幅広い副業領域と選択肢

KDDIならではの幅広い副業領域と選択肢

改めて、村田さんが思うKDDIの社内副業制度の魅力やメリットを教えてください。

まずは、募集業務自体がとてもバラエティ豊かなので、自身の希望や適性に合わせてやりたい業務を選べることだと思います。そういった幅広い分野・領域の中から自分に合った副業を選択できるというのは、通信を軸に多角的な事業を展開しているKDDIならではです。

こういった副業はそもそも転職をしないと経験できないものでもあると思うので、それを社内でやらせてもらえるというのは大きなメリットだと思います。全社的にも、「チャレンジしてみよう」という雰囲気があるので、誰もが最初の一歩を踏み出しやすいはずです。

どのような人に社内副業への挑戦をおすすめしたいですか?

私と同じように、自分のやりたいことと実際の業務内容に差がある人には特におすすめしたいですね。最近は人事制度が変わったので、最初から初期配属領域が確約されたうえで入社できるコース(WILLコース)もありますが、私が入社した当時はそういったコースもなかったですし、そもそも入社時点でやりたいことが決まっている人ばかりではないと思いますので、入社後にやりたいことを見つけたという方にもピッタリではないでしょうか。

村田さん自身は、今後も社内副業制度を利用してみたいと思いますか?

今後の自分のやりたいことやキャリアを実現していく上で、「これが必要だな」「今の本業だと経験できないな」と思うことがあれば、ぜひ利用したいと思っています。現時点で明確にこれと決めているものはありませんが、例えば既存のサービスの推進ではなく、サービスをゼロから創り出すフェーズの副業などがあれば、今後挑戦してみたいですね。

自分は何をしたいかを、ブラッシュアップしていく大切さ

自分は何をしたいかを、ブラッシュアップしていく大切さ

最後に、現在就職活動中の方や学生さんに向けて、村田さんからメッセージをお願いします。

自身のやりたいことや実現したいことって、なかなか他の人には伝わりづらいものです。就職活動をしていた頃から思っていることですが、それは社会人になった今も強く思っています。だからこそ、日頃から自身のやりたいことや実現したいことを、他の人にもわかりやすいようにブラッシュアップしていくこと。そのためには、日頃から社内外にアンテナを張って、情報をインプットし、ブラッシュアップしたものを自分の意思とともに発信していくこともとても大切だと思います。

その結果が、自身のやりたいことの実現にもつながるのではないか、ということですね。

そうですね。私自身、KDDIに入社してから4年間担当していた本業は、正直に言えば入社時点で自分のやりたいと思っていたものではありませんでした。ただその一方で、与えられた仕事や目の前にある仕事さえもできないようでは、きっとどこへ行っても、新しいことをしてもダメだろうなと思っていたんです。だからこそ、目の前の仕事にしっかり取り組みつつ、それとは別に自分のやりたいことをできる社内副業制度というのは魅力的だと思いますし、その4年間があったからこそ、「やっぱりこういう仕事がしたい」という強い気持ちを再確認できたことは、非常に意味のあることだったなと感じています。

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