カルチャー

2024/10/31

海外拠点ナショナルスタッフ研修
~KDDIのグローバルビジネスをリードする仲間たち~

海外拠点ナショナルスタッフ研修<br>~KDDIのグローバルビジネスをリードする仲間たち~

2024年、KDDIの海外拠点ナショナルスタッフ幹部と幹部候補13名が来日し、5日間にわたる研修を行いました。この研修を企画したビジネスデザイン本部 グローバル推進部の担当者に、研修を実施した経緯や実施内容、参加者の様子や、研修を終えての感想などをお聞きしました。KDDIのビジネス成長に欠かせない「To Global」、その一端となる研修の様子をご紹介します。

目次

■インタビュイー略歴


吉田 愛美

吉田 愛美

ビジネス事業本部 ビジネスデザイン本部 グローバル推進部
佐藤 鈴香

佐藤 鈴香

ビジネス事業本部 ビジネスデザイン本部 グローバル推進部

国内・海外拠点が一体となりグローバルでのビジネス成長を図る

普段のお仕事内容について教えてください。

吉田:KDDIでは、国内・海外拠点が一体となってお客さまのビジネス成長を支えています。その中でも私たちが所属するビジネスデザイン本部 グローバル推進部は、当社の海外子会社である現地法人の取りまとめを行っています。

佐藤:経営面やグローバル戦略、人財育成などあらゆる面から海外拠点をサポートし、社内各部署と協力しながらグローバル成長を目指しています。

吉田:ビジネス事業本部には、主に法人向けのビジネス「コネクティッド事業」「ICT事業」「DC事業」がありますが、私たちは主にICT事業を担当しています。KDDIのグローバル拠点は国内外合わせると109都市303拠点に広がり、ICT事業に携わっている拠点数は最も多く日系のITベンダーでは最大規模です。

▲ビジネス事業本部 ビジネスデザイン本部 グローバル推進部 吉田 愛美

▲ビジネス事業本部 ビジネスデザイン本部 グローバル推進部 吉田 愛美

ナショナルスタッフ研修の実施に至った経緯について教えてください。

吉田:これまでKDDIは日系ベンダーという強みを生かし、現地の日系企業のお客さまにアプローチしてきました。日本の人口が減少する中、現地法人に社員が出向するだけでなく、現地でメンバーを採用し幹部登用するローカル化も進んでいます。今後もKDDIがグローバル事業を成長させていくためには、One Globalとしてナショナルスタッフの皆さんとの連携が不可欠です。
実際に海外拠点からのアンケートでは「他拠点と情報交換がしたい」「研修施策を実施してほしい」という声もいただいていました。そこでまず、2023年9月に営業担当のナショナルスタッフを対象とした「営業強化施策」を行いました。この研修では日系企業のお客さまに訪問するため、日本語が話せるナショナルスタッフを対象に行いました。
しかし現在、海外拠点ではnon-Japanese speakersであるナショナルスタッフが、多言語を使って現地の事業を支えているケースが増えています。そんな中で、「実はKDDIのことをよく知らない」という方が増えていることに課題を感じていました。そこで今回、海外拠点と本社がより一体となってビジネス成長を図るために、幹部・幹部候補のナショナルスタッフ13名を日本にお呼びし、5日間にわたる研修を実施。各部署のご協力のもと、すべてのコンテンツを英語で開催しました。

海外拠点参加者

佐藤:当初「英語でレクチャーをしてほしい」と各部署に依頼をかけたところ、中には戸惑う声もありました。普段の業務であまり英語を使わない方もいらっしゃいますので、資料の準備などは翻訳協力をしながら進めていきました。

▲ビジネス事業本部 ビジネスデザイン本部 グローバル推進部 佐藤 鈴香

▲ビジネス事業本部 ビジネスデザイン本部 グローバル推進部 佐藤 鈴香

5日間の研修を通じて各拠点と横のつながりも

5日間の研修内容について教えてください。

吉田:1日目は「インプット」として、KDDI本社のサステナビリティ経営・ビジョン・フィロソフィ・人財育成などを主幹部から説明いただき、各トピックスについてナショナルスタッフの皆さんと質疑応答や意見交換を行いました。
2・3日目は「アウトプット」です。まずは2日目から3日目の午前にかけて課題発掘ワークショップを行いました。外部のファシリテーターの進行のもと、ナショナルスタッフ13名とグローバル拠点に携わる本社社員8名を5つのグループに分け、グローバルで抱えている課題について議論しました。

佐藤:3日目の午後は、各拠点の課題と解決策についてディスカッションを実施。その後、各グループで話し合った内容を代表者が発表しました。拠点によって視点がさまざまで、非常に活発に議論が行われていました。各拠点からは「現地法人では日本語が喋れるスタッフが重宝されやすい傾向がある」「日本語が話せるエンジニアの不足が課題」などの声がありました。

課題発掘ワークショップ・ディスカッションの様子

▲課題発掘ワークショップ・ディスカッションの様子

吉田:4日目は「ビジョンの定着」を目的として、コーポレート統括本部・ビジネス事業本部(森エグゼクティブ・アドバイザー、最勝寺コーポレート統括本部長、桑原ビジネス事業本部長、菱田人事本部長、那谷ビジネスデザイン本部長、村山ソリューション推進本部長 ※役職名は研修実施当時)による、ナショナルスタッフとの対話セッションを実施。例えば森エグゼクティブ・アドバイザーからは課題発掘ワークショップの延長として、各拠点の課題とそれに対する解決策をナショナルスタッフと共に考えていただきました。また、最勝寺コーポレート統括本部長からは、「海外拠点もKDDIのファミリーです」という温かいメッセージをお伝えいただきました。

「ビジョンの定着」では、複数部門のトップとのセッションを実施しました

▲「ビジョンの定着」では、複数部門のトップとのセッションを実施しました

複数部門のトップとナショナルスタッフとの対話セッションの様子

▲複数部門のトップとナショナルスタッフとの対話セッションの様子

森エグゼクティブ・アドバイザーとナショナルスタッフの対話セッション。課題発掘ワークショップの延長として各拠点の課題とそれに対する解決策を議論

▲森エグゼクティブ・アドバイザーとナショナルスタッフの対話セッション。課題発掘ワークショップの延長として各拠点の課題とそれに対する解決策を議論

最勝寺コーポレート統括本部長を囲んで記念撮影

▲最勝寺コーポレート統括本部長を囲んで記念撮影

佐藤:5日目は運用センターとKDDI MUSEUMを見学。KDDIの規模をよくご存じでなかった方は、KDDIが企業ミュージアムを持っていることに驚いていました。
※KDDI MUSEUMUについてはコチラから詳細をご覧いただけます

KDDI新宿ビルにて

▲KDDI新宿ビルにて 

KDDI MUSEUMにて

▲KDDI MUSEUMにて

吉田:その後、KDDI本社社員とのつながりを深めるために、100人規模の懇親会を行いました。ワンカンパニーという考えのもと、国内外の皆さんと一緒に「We are the world」を歌う場面も(笑)。海外に駐在を予定している社員や、以前駐在していた方など、グローバルと関わりのある方がたくさん集まってくださいました。
参加された皆さんは、研修での学びを各拠点へ持ち帰ってそれぞれの国で、部下・同僚に広めると同時に、成長のために経営者の目線でリーダーシップをとっていただいています。

懇親会の様子

▲懇親会の様子

参加された皆さんからの反応はいかがでしたか。

吉田:今回参加された現地法人の皆さんからは「KDDI本社の経営者から多くの情報が得られ、考え方を知り、充実した意見交換をすることができた」「参加者や本社のキーパーソンを知ることができた」「主幹本部からKDDI経営・理念のレクチャーを受け、KDDIの会社規模の大きさを実感できた」「自組織についてさらなる改善をしようと考えさせられた」などKDDIに対する理解が深まったという声がありました。他にも「課題発掘ワークショップで、他拠点の幹部・幹部候補とそれぞれの課題について議論できて良かった」「他拠点の参加者と顔を合わせられたことで横のつながりが醸成された」という声も。また、4日目のコーポレート統括本部・ビジネス事業本部の幹部の皆さんからのメッセージを受けて「自拠点がもっと活躍できるようになりたい」といった将来の成長に向けた意気込みもいただきました。

吉田:他にも、現地法人の方から「長年勤めてきて初めてこのような研修の機会に恵まれた。今後も双方向の会話が必要だ」という声がありました。ぜひこうした研修を一過性のものにせず、今後は幹部の皆さんだけでなくスタッフの皆さんも参加いただける場をつくれたらと思っています。

今後もさまざまな研修施策を展開しグローバルなビジネス成長へ

5日間の研修内容について教えてください。

吉田:私は海外拠点の皆さんが、たくさんの新鮮なアイデアを持っていることに驚きました。日本主導のグローバル施策だけではなく、こうして海外拠点の方と日本の社員が一緒に議論をする場は、KDDIのグローバル成長にとって必要なことだと感じました。

佐藤:各海外拠点のキーマンに会って、各拠点の抱える課題や今後のビジョンを聞くというのは初めての経験でした。各拠点の方々から直接意見を聞くことができ、大変貴重な機会だったと感じています。また今回、5日間という限られたスケジュールの中で隙間時間を活用し、自ら本社社員に掛け合って打ち合わせの場を設ける方も複数おり、その熱意や前向きな姿勢に感銘を受けましたね。

吉田:当社のビジネス成長には「To Global」な目線が欠かせません。各地での事業を支える海外ナショナルスタッフの皆さんも、KDDIファミリーの一員です。国内・海外拠点で一体となってこれからのKDDIを盛り上げていきたいと思います。

本研修を実施した当時のリーダーからコメントをいただきました

ビジネス事業本部 グループ戦略本部 アルティウスリンクAltius Inspiro.Inc
川村 直敬(カワムラ ナオタカ)さん

川村 直敬(カワムラ ナオタカ)さん

ビジネス事業本部の存在意義は、お客さまの事業成長に貢献することです。お客さまは海外での事業拡大を進める中で多くの課題を抱えられており、我々ビジネスデザイン本部は国内外において、常にお客さまにとって一番身近な存在として、お客さまの課題を探索して解決して共に成長を目指しております。中期経営戦略において、事業戦略としての新サテライトグロース戦略における「To Global」、そして経営基盤強化における海外も含む「グループガバナンスの強化」を実現する施策として今回の研修を実施いたしました。KDDIの持続的な成長のためグローバル事業の拡大は不可欠だと信じております。我々には、70年の歴史を一緒に築き上げた家族・仲間が世界中にいます。「真のグローバル化へ」の実現のため、世界中の仲間と想いをつないでいきたいと思います。

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