採用

2022/03/16

営業、SEを経験。最年少管理職になった私が考えるリーダーシップとは

営業、SEを経験。最年少管理職になった私が考えるリーダーシップとは

大学ではプログラミングを学び、「会社を立ち上げたい」と考えていた前田さん。その可能性を求めてKDDIに入社して10年。現在は法人向けにDXやIoTのシステム開発を行う19名のチームを率いています。どのようなチャレンジを行い、実績を上げたのか、そしてこの先どのようなビジョンを持って仕事に取り組んでいくのかを伺いました。

目次

■インタビュイー略歴


前田

前田 義和

ソリューション事業本部 ビジネスIoT推進本部 DX・IoTソリューション部2グループリーダー 
2012年新卒入社。モバイルビジネス営業部において重要顧客やベンチャー企業の担当からスタート。2015年にビジネスインテリジェンス部に異動し、SEとして通信業務とは異なる大規模システム開発のPMを経験。2018年からはチームリーダー、2021年にグループリーダー就任。

大学時代に目指していたのは「起業」

大学時代に目指していたのは「起業」

モノづくりによる「起業」を考えていたそうですね

ちょうど堀江貴文さんのライブドアが話題を集めている頃だったので、「大学に入ったら会社を作りたい」という思いがありました。経営工学か情報工学を学びたいと考えていましたが、プログラミングを学び、自分でモノづくりができるようになるために情報工学科に進みました。経営学を学ぶために学内のビジネスコンテストに参加したりしていました。

卒業後はコンテンツ系の仕事を希望していて、コンテンツベンチャー企業で仕事しながら「起業」をすることを考えましたが、KDDIのような通信事業者がコンテンツビジネスも手掛けていることを知り、インフラを持つ通信業界でコンテンツの仕事をしたいと考えるようになりました。

KDDIという会社の魅力はどんなところでしたか?

KDDIを選んだのは、「∞ラボ(ムゲンラボ)」(※注1)や当時は社内活動だった「七本木プロジェクト」(※注2)などを通じて、3つの通信事業者の中でもコンテンツビジネスに対して一番積極的に取り組んでいると感じたからです。ここには、自分が大学時代にやりたかったことのできる環境があると思いました。

もう1つの理由は、同期入社の仲間と気が合ったことです。入社して9年経ちますが、とてもいい人が多いという印象は変わりません。「やりたい」という声を否定する人もおらず、とても仲のいい雰囲気です。IT系ベンチャー企業は自己主張の強い社員が多いと聞きます。その中でしのぎ合いをするのもよいのですが、主張し続けられず、負けてしまうのではないかと思いました。KDDIでは「オレがやりたい!」という人がいると皆でその人を押し上げてくれる風土があるので、自分にはKDDIが合っていたと思います。

(※注1 : スタートアップ企業のアイデアやテクノロジーと多様な大企業のアセットを連携させて社会にインパクトのある新たな事業を創出するインキュベーションプログラム )
(※注2 : 新しい開発手法を確立するために立ち上げられた社内プロジェクト。スマートフォンコンテンツの開発などを行う。)

営業で学んだ人間関係の大切さ

営業で学んだ人間関係の大切さ

最初は営業に配属されたそうですね

学生時代、コンテンツビジネスを学んでいたこともあり、コンテンツ系の企画をしたかったのですが、最初の配属は法人営業でした。その時はなぜ?と思いましたね。当時は総合職一括採用で、新人はまずは営業か通信インフラの運用を経験していました。今は初期配属の領域が確約されたWILLコースでの採用もあるので、変わってきましたね。

営業の仕事を通じて学んだことは?

営業の仕事はとても楽しかったですね。当初の私は、スペックが良ければ商品は売れると思っていて、他社よりスペックが劣ったものが売れるわけがないと考えていたのですが、上司にこう言われたんです。

「法人営業は商品の良し悪し以上に、相手との付き合いが売れるかどうかの決め手になる。製品やサービスが良くても、人間関係が成立しないとうまくいかない。製品やサービスの差は、人間関係で埋め合わせることができ、お客さまの満足度を上げられるのだ。」

とても印象に残る言葉でした。それからは人間関係を重視して「前田だから買った、KDDIを採用した」と言ってもらえるよう頑張ろうと思いました。

それからはお客さまからそう言っていただく機会も増え、楽しく営業に取り組んだ結果、3年目に、MCPC award(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム主催)で、プロバイダー部門グランプリとユーザー部門モバイル中小企業賞を受賞したんです。自分が携わった2案件でダブル受賞できたことは、大きなやりがいを感じましたし、営業として自信につながる実績でした。

新たなステージで挙げた、さらに大きな実績

新たなステージで挙げた、さらに大きな実績

2015年、ビジネスインテリジェンス部に異動されました

IoTの営業部隊から、ジョブローテーションという制度で相対部門のSE(ソリューションエンジニア)に異動しました。関わっている案件は同じですが、SEになったことで、より深く案件に関わるようになりました。

営業時代はわからないことはSEの方に聞いていましたが、今度は自分が聞かれる立場になったので、異動が決まると500ページくらいある仕様書を読み込んで頭に入れるようにしました。異動してから、自分自身で製品やサービスの開発に取り組む機会が増えました。

印象に残っているプロジェクトを教えてください

SEに異動して初めて関わった大手エレベーター会社の案件です。エレベーターの遠隔監視システムは、通常PHSがベースなのですが、私の世代だとPHSなどの古い技術のことが正直よくわからないんです。当時、VoLTE(Voice over LTE)が出始めたばかりだったので、VoLTEの優位性などを説明して、最終的にはVoLTEを採用していただきました。

他社は他の技術で提案していましたが、「開発コストも運用コストも下がるKDDIのVoLTEが有利です」というアプローチでお客さまに技術的に理解をいただき、採用いただくことが出来ました。 異動して最初に取り組んだということと、提案から採用、開発構築、運用フロー策定、サービスインするまで全て一貫して携わったので印象に残っていますね。

IoTの案件は、話が始まってからサービスインするまで通常2年くらいかかります。この案件も2〜3年かかったので、お客さまとも強い関係性を作ることができました。今もお客さまとして継続してお付き合いをさせていただいています。

現場を深く理解していたことで獲得できた案件もあるとか

あるメーカーの生産管理システムを提案した時のことです。現場のヒアリングから始めて、課題をきめ細かに把握しながら提案を進めていきました。最終的には現場をよく理解していることで採用していただけたと思います。

お客さまの担当者が社内説明するときの文章も一緒に考え、「こう説明すれば実現したい内容や効果が伝わるのではないか」など議論を重ねました。お客さまとベンダーの関係からパートナーの関係として一緒にビジネス作っていけたと思います。営業を経験してきたからこそ、求められていることに気づくことができ、お客さまにとって「いないと困る」存在になれたのだと思います。

仕事や自分のポジションに対する考え方も変わりました。通信やシステムを売るという概念はなくなり、「サービスやシステムを作って売る」という考え方に変わりました。

新制度により最年少管理職に

新制度により最年少管理職に

管理職に任命されるとは思わなかったそうですね?

制度上は候補には入っていると思っていましたが、部内には有力な先輩が他にもいましたので、実際に任命されるとは思っていませんでした。ただ、そのころから、IoT・DXはどんどん進化していて、回線提供だけではなくサービス提供の重要性が高まると考えていて、システム開発も担うチームを立ち上げてリーダーを担当していました。管理職を拝命した理由も私のビジョンが会社のビジョンにあっていたからと思い、グループのリーダーに就任した最初の部会で、「これからは通信だけでなくシステム構築も含めてやれるようなビジネスをやっていきたい」と言いました。

グループのリーダーとして気を使っていることは?

マネジメントに一番重要なのはコミュニケーションだと思っていて、自分の年も若いので、上からではなく、同じ立場からのコミュニケーションを心がけています。

ここ2年はコロナの影響で頻繁に飲みに行ったりできず、コミュニケーションを取りづらくなっています。そういうときはチャットを使いますが、同じ部屋にいれば気づいたことをそのときに伝えられるのに対して、チャットは「また後にしよう」と思ってしまうとそのまま忘れてしまいがちです。ですからテレワークでは同じ空間にいる時と同じ感覚でチャットを打つよう心がけています。プライベートな会話が減ってしまっているので、中でも気にかかる人については少人数で会うようにしています。

就職を希望する大学生にメッセージをお願いします

KDDIはやれることがとても多い会社です。入社してからやりたいことを見つけることもできると思います。今の人事制度は、副業制度、研修の制度も充実しているので、その点でもメリットがあります。チャンスがとても多い会社です。ただし、会社はアウトプットの場なのでインプットしには来ないでくださいということは新入社員には必ず伝えます。

加えて、KDDIはビジネスインキュベーション(ベンチャー企業を支援すること)に力を入れているので、大企業でありながらもベンチャーとのつながりや新規事業を経験できます。大企業で安定したい人もいれば、ベンチャーで成功したい人もいると思いますが、どちらのタイプの学生さんが入社しても面白さや、やりがいが見つかる会社だと思います。

インターンバナー画像

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