採用

2022/02/15

通信会社が「ITコンサルチーム」を作ったワケ

通信会社が「ITコンサルチーム」を作ったワケ

数多くの企業で働き方がシフトしIT活用のニーズが高まる今、主にDX推進を実現するための経営課題に対してITを駆使し解決するITコンサルタントは、ますます注目されています。2019年に新設されたITコンサルティングチームでは、お客さまのビジネス環境を理解しながら課題をシンプルに構造化して原因を突き止め、最先端のITテクノロジーを用いたソリューションを提供しています。現場の最前線で活躍する寺田さんと、チームリーダーの佐藤さんに仕事内容や今後の展望についてお話を伺いました。

目次

■インタビュイー略歴


佐藤

佐藤 真人

ソリューション事業本部 ソリューションプロダクト推進部 コンサルティングチーム チームリーダー
2019年入社。通信キャリアで大手顧客に対するマネージャーとして、セールスやプリセールスを担当。外資系コンサルティング会社に転職し、クラウドやセキュリティ案件に従事した後に、キャリアでのインフラコンサルティングに魅力と将来性を感じ、KDDIへ。
寺田

寺田 亜莉紗

ソリューション事業本部 ソリューションプロダクト推進部 コンサルティングチーム
2020年入社。ITベンダーに入社し、情報通信系企業における基幹システムの開発設計を担当。コンサルティング部に異動し、マーケティング活動と業務改革コンサルティングを行った後に、新しい世界に飛び込みたいという思いからKDDIへ。

企業の課題解決のために、ITコンサルティングチームが誕生

企業の課題解決のために、ITコンサルティングチームが誕生

ITコンサルタントチームが生まれた経緯は?

佐藤:これまでのKDDIは、ネットワーク商品や携帯端末などプロダクト先行でビジネスを行うことが多かったのですが、企業の課題が多様化し、プロダクト先行では価値が提供しきれない時代になりました。私が2019年にKDDI入社後、リーダーとしてITコンサルティングチームを立ち上げ、今では5名のメンバーで、幅広い業種の企業を担当しています。ITコンサルティングチームは、営業的な役割を担う法人営業やフロントSEとともにお客さまの課題を解決できるよう、より中立的な視点でお客さまと向き合っています。

ここ数年、企業の課題はどのように変化してきていますか?

佐藤:2020年、新型コロナウイルスの流行により、テレワークが急速に広がったことで、外部から社内のネットワークにアクセスして業務を行う働き方が一般的になりました。Microsoft Teamsのようなオンライン会議アプリを一斉に使用するとトラフィックが混雑して、テレワークの業務効率が落ちるといった問題が多発したため、業務効率を改善するために対応してきました。最近ではDXを推進し、経営課題の解決を目指す企業が多く、課題も多様化しているように感じます。例えば、DXに対するそもそもの経営戦略が明確でない企業にはロードマップを策定したり、テレワークで多数の人がアクセスする企業のクラウドのセキュリティを強化するために認証サービスを提案するなど、企業のDXの進み具合によっても変わってきます。

寺田:また、これまでは「テレワークの推進」などお客さま自身が具体的な要望をもっていることが多かったのですが、新しい働き方への移行がひと段落した最近では、「今後、何をしたら良いのか分からない」という漠然としたご相談をいただくようになりました。ワークショップなどのコンサルティング業務を通して、お客さまの中で顕在化されていなかった課題を抽出し、課題解決につながるソリューションを提案することが増えてきました。

長期的な視点でビジネスにつなげていく

長期的な視点でビジネスにつなげていく

ITコンサルタントの具体的な業務フローを教えてください。

佐藤:私たちKDDIのITコンサルタントは、まず初めにお客さまに対して、ゼロトラスト※1の概念やKDDIが独自開発したセキュアPC※2など、最近のDXのトレンド事例について説明させていただきます。その後、お客さまとのワークショップや勉強会を通じて課題解決に向けた具体的な提案につなげていくイメージです。 私たちITコンサルタントの仕事は、何かを売り込むのではなく、半年から2年ほどかけて中長期的に関係を構築し、ロードマップや戦略策定書を提案してビジネスにつなげていきます。

※1 「何も信頼しない」ことを前提に、対策を講じるITセキュリティの考え方
※2 KDDI独自の高いセキュリティ対策を施したPC

ITコンサルタントの業務フロー

▲ ITコンサルタントの業務フロー

寺田:KDDI社内にさまざまな分野のプロフェッショナルがいるので、お客さまごとに適した解決策をご提案することができます。課題を整理し、導入後の効果やコンセプト方針を定義した上で構想を策定し、導入後のユースケースを可視化しながらグランドデザインを描き、システム化への計画を作成します。

その後、他部署の社員と連携して、具体的なシステム構築の業務に進んでいきます。ネットワークやセキュリティ、プロダクトに長けた他部署の社員から学びつつ、お客さまの気持ちに寄り添い、期待に応えていけるこの仕事は、大きなやりがいにつながっています。

ITコンサルタントの役割

強みを活かし、横断的にコンサルティング

強みを活かし、横断的にコンサルティング

KDDIのITコンサルタントが、他社と異なる点は?

佐藤:私は以前、外資系コンサルティング会社に勤めていましたが、いくつか大きな違いがあります。まず、KDDIのような大手通信キャリアは顧客基盤がかなり盤石で、ほとんどの企業とすでにつながりがあり、コンサルティングがしやすいポジションにあります。

次に、外資系コンサルティング会社は基本的に、縦割りでロール(役割)が分かれています。例えば、ベンダー出身者は開発のみを担当する、キャリア出身者はプロダクトのみを担当するなど、専門性を高められる反面、限られた業務に注力することになります。10年ほど経ってディレクターに昇進してから、ようやく全体のコンサルティング業務に取り組めるイメージです。つまり、キャリア形成にとても時間が掛かると考えています。一方、KDDIのITコンサルタントは、専門分野を設けず、幅広い業務を担っているので、自分の強みを活かしながらも横断的にコンサルティング業務に取り組むことができます。さらに、お客さまの企業規模が売上1000億円以上と非常に大きいことも特徴ですね。

寺田:私は新卒で入社したITベンダーで、通信キャリアの料金システムの開発を行っていましたが、より上流の仕事がしたいとの思いから社内公募でコンサルティング部に異動し、業務改革コンサルティングやマーケット業務を行っていました。前職はアプリケーション寄りの業務だったのですが、通信キャリアで5Gにも力を入れているKDDIは、活躍のフィールドが広がると感じました。

実際に入社してからは、ネットワークやセキュリティ、データベースといった、今後重要なインフラについての知識を学びながら取り組めています。インフラを扱えると、ゼロベースでネットワークを構築するなど、お客さまに対して大きな提案も可能になります。

佐藤:さらに、他のコンサルティング会社では、1社を専属で担当するケースが多い中、KDDIでは一度に複数社を担当でき、業種業態が多様なのも特筆すべき点かもしれません。

寺田:私は、食品業界、メディア業界、金融業界、化学製品メーカーなど、幅広くお客さまを担当していますが、業界や業種ごとに文化や習慣があります。多様な視点でものごとを見ることができ、コンサルティング業務を行う上でも非常に重要な経験ができていると感じています。

ITコンサルティングチームをより大きく

ITコンサルティングチームをより大きく

KDDIへ入社する際、不安はありましたか?

寺田:私は、2020年4月に入社したのですが、採用面談ではチームリーダーの佐藤さんから業務内容を直接聞くことができて、入社後の働く姿をイメージすることができました。また、職種が決まっているジョブ型採用のため、キャリア形成もしやすく、安心しました。

ITコンサルタントとしてのキャリア形成について教えてください。

佐藤:ITコンサルタントは、プロダクトに依存せず、個人の力で挑戦することができますが、その強みは一人ひとり異なります。専門性を高める技術系のITコンサルタントもいれば、寺田さんのように提案力でお客さまを導いていくITコンサルタントもいます。私はチームリーダーとして、メンバーそれぞれの強みを見つけて後押しできるよう、サポートしていきたいと思います。

寺田:ITコンサルティングチームはまだ少人数の組織ですが、法人営業やフロントSEと一緒に企業の課題を解決していくITコンサルタントの業務で成果を出し、チームをより大きくしていきたいです。

応募を検討されている方にメッセージをお願いします。

寺田:まだまだ人数が少なく出来たてのチームですが、その分自由度があり自分がやりたいと思ったことに対しチャレンジさせてもらえる環境です。やりたいことが明確に決まっている方も、これからチャレンジしてやりたいことを考えたい方も適していますので、ぜひご応募お待ちしています!

佐藤:ITコンサルティングチームでは、自分の得意分野をお持ちの方を大歓迎しています。チームは今3年目で、少数精鋭の部隊です。あなたの強みがそのまま、ITコンサルティングチームの強みになるので、やりがいもきっと大きいと思います。ぜひ、一緒にコンサルティングの仕事を楽しみましょう!

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