採用

2022/11/15

拡大するKDDIのライフデザインサービス。根幹を担うプロジェクトマネージャーが挑んだ変革とは。

拡大するKDDIのライフデザインサービス。根幹を担うプロジェクトマネージャーが挑んだ変革とは。

金融、コマース、教育、ヘルスケア、エネルギー、エンタテインメントなど、非通信領域のサービスを多く手がけているKDDI。そうしたサービスを支えるライフデザイン部門で、プロジェクトマネージャーとして活躍する中野さんに、これまでの経歴を活かした新たな挑戦について、お話を伺いました。

目次

■インタビュイー略歴


中野

中野 利彦

パーソナル事業本部 サービス統括本部 ライフデザインプラットフォーム部 アライアンスシステムグループ
2020年入社
新卒で入社した機械メーカーでは、教育コンテンツ配信サービスや大手コンビニエンスストアに提供するプリントサービスのモバイルアプリ開発に従事。その後、広告会社にて住宅領域の広告や業務システム開発のディレクションに従事したのち、2020年ライフデザイン領域のプロジェクトマネージャーとしてKDDIへ入社。

これまでの経験すべてを活かせる仕事

これまでの経験すべてを活かせる仕事

エンジニアを目指したきっかけとこれまでの経歴を教えてください。

私は学生時代、情報工学を学んでいました。ちょうどその頃に携帯電話でインターネット接続ができるようになり、アプリなどで手の中である程度のことができてしまうことに驚き、ワクワクしたことを今でも覚えています。自分もそうしたアプリ開発に携わってみたいという思いから、新卒で機械メーカーに入社し、プリントサービスのモバイルアプリ開発の立ち上げに携わりました。10年ほど従事するうちに、もっと短いスパンで最先端技術を使った開発を手掛けたいと思うようになり、広告会社へ転職しました。

二社目の広告会社では、不動産ポータルサイトや実店舗の業務システム開発のディレクションを担当していました。ビジネスの企画に強い会社で、自分の提案で開発を進められる面白さはありましたが、数字としての結果をシビアに求められ…はじめは戸惑いました(笑)。ただ、結果的に技術を含めたコストや納期など「ビジネスとして最適なソリューションを提案する力」が鍛えられました。

こうして考えると、前々職では「技術」、前職では「ビジネススキル」を身につけることができ、現在の業務に大きく役立っていると感じています。

KDDIに入社を決めた理由はなんですか?

スマートフォンが主流になり5Gが広がっていく中で、通信業界でチャレンジしたいと思ったことがきっかけです。特にKDDIはアライアンスやパートナリングを積極的に発信していたこと、またプラットフォームシステムのプロジェクトマネージャーという具体的な業務内容に魅力を感じました。
また、学生時代にINFOBARなどを手掛けたau Design projectのファンだったことも大きかったですね。

プロジェクトマネージャーとして、どんな業務を担当しているのですか? 

KDDIには、通信以外に金融・コマース・教育・ヘルスケア・エネルギー・エンタテインメントといったライフデザインに関わる幅広いサービスがあります。その中で、通信サービス(au、UQ mobile、povo)とNETFLIXやApple Music、Amazon Prime、DAZNなどの国内外のサービスをつなぐプラットフォームの開発を担当しています。いわゆる、「バンドルサービス」と呼ばれるもので、各社のシステムとKDDIのシステムをつなぐ“エンジニアとしての腕の見せどころ”といった業務です。

プラットフォーム刷新プロジェクトへの挑戦

プラットフォーム刷新プロジェクトへの挑戦

プラットフォーム刷新プロジェクトに取り組んだきっかけを教えてください

ライフデザインという領域で「お客さまに世の中の素晴らしいサービスと出会う機会を多く提供したい」という想いに尽きます。

新たなサービスや機能改善をリリースする際に、これまでは定期的にリリースするウォーターフォール型の体制を取っていたのですが、スピードが求められる開発にはどうしても対応できない部分がありました。自分たちの開発スピードがお客さまの元にサービスが届くまでの足枷になることは避けなければならず、こうした課題を解決するために「プラットフォーム刷新プロジェクト」に着手しました。

スクラム開発を採用して体制を整えると同時に、パブリッククラウドを活用して自分たちで作るモノを極力省く仕組みを導入し、採用する技術を変更することで、お客さまへの価値提供を迅速に行える組織とシステムへの変革を目指しました。

プロジェクトでは具体的にどんなことをされたのでしょうか?

プラットフォーム刷新プロジェクトで最初に取り組んだのは、今年7月にリリースされたau Pontaポータル案件で、約170機能を5か月で開発するというプロジェクトでした。

1つの開発チームではとても間に合わないため、5つのチームを編成し垂直立ち上げをしたことが、体制の観点では大きなチャレンジとなりました。各チームに担当役割をアサインしていましたが、時期によってタスク量に偏りが生じることがあったので、人材を流動的に調整したり、社内外に支援いただいたりして都度課題解決を行いました。

作るモノの観点では、全ての機能の仕様が決まっていたわけではなく、できたパーツに対して変更が入ったりもするので、最終的にお客さまにご利用いただくための価値を想像して「こうしたほうがいいよね」という議論を絶えず行っていました。そのため、予定になかった技術も取り入れながらの変更の連続でしたが、トライし続けることで満足いくものが提供できたと思っています。

中野さんはプロジェクトの中でどのような役割を担っているのでしょうか?

主に、体制づくりや採用する技術に責任を持つ役割です。スクラム体制のプロダクトオーナーとして、作るものを定義することはもちろんのこと、技術選択にも責任を持つ立場になります。

スクラムの開発チームはパートナー会社さまに委託しているため、使う技術と開発するものについてはKDDIが責任を持つ必要があり、事業部門と開発パートナーさまの間に入ってプラットフォームを管理しています。企画担当から受けた要求を開発チームへ伝え、開発チームが作る設計のレビューを行って方向性があっているかどうかを随時チェックしています。

一連のプロジェクトを通して、苦労したこと達成感を感じたことはありますか?

先ほども言った通り、毎日が変化の連続だったので、随時軌道修正を行っていくことの苦労はありました。ただ、それに対応しながらau Pontaポータルが形になった際は、大きな達成感を感じましたね。

au Pontaポータルは5~60名のエンジニアとリモートでスクラムを組んで取り組んだのですが、彼らにとっても非常にチャレンジングなプロジェクトだったと思います。万単位のタスクをこなし、毎週レビューを行うというハードな環境にも関わらず、チーム一丸となってポジティブに捉えてくれたことはとても嬉しかったですし、私自身のモチベーションにもなりました。

また、プラットフォームを刷新したことで、例えば現在取り組んでいるバンドルサービスに関しては、これまで一社に対応するために半年~1年かかっていた工期を、3ヶ月〜半年ほどの期間に短縮できるようになりました。短いサイクルでのスクラム開発はもちろん大変な部分もありますが、変化に強く、柔軟に対応できるというメリットに確信を持てたので、今後もさまざまなケースに活かしていけると思います。

「快適に」「当たり前に」を提供する責任

「快適に」「当たり前に」を提供する責任

KDDIでプロジェクトマネージャーをやる醍醐味は、どのようなところにありますか?

KDDIは、サービスをご利用いただいている数千万人ものお客さまが、極めて身近にいるというスケールの大きな環境です。通信サービスはもはや社会インフラになっており、その通信サービスに対して、国内外のサービスを付加することで、お客さまに新たな体験価値を提供できることが、大きなやりがいとなっています。

また、これだけ大規模なプロジェクトにも関わらず、現場のマネジメントの裁量が大きく、開発体制の刷新からシステムアーキテクチャの変更まで、私のアイデアを尊重していただけたことは、とても感謝しています。

ご自身のスキルアップにもつながったと感じますか?

もちろんです。また、技術的なスキルに加えて「つなぐ」ことへの責任の大きさも感じます。システム開発的には「非機能要件」と言いますが、提供するサービスの機能そのものはもちろんのこと、いかに「快適に」「当たり前に」提供できるかどうか、KDDIに入社してそれを意識しない日はありません。

無限の可能性を秘めた技術とビジネス

無限の可能性を秘めた技術とビジネス

今後検討している取り組みはありますか?

KDDIの方針として、アライアンス、パートナリングはこれからどんどん広げていくことになります。NETFLIXなど他社のサービスはもちろん、au、UQ mobileなどKDDIの事業・サービスも含め、その広がりをリードできるよう機能をシンプルに、スピーディに、SaaS的に提供できるプラットフォームへ磨きをかけていきたいと思います。

アライアンスやパートナリングに限らず、プロジェクトマネージャーは事業の理解が不可欠になります。技術的な側面と、ビジネス面をどうアジャストさせていくか。開発、計画、マネジメントと役割もどんどん増えていく中で、品質面と機能面との双方に想像力を働かせることが重要だと思っています。

この仕事をしていて、正直『今度はどんな無茶振りが来るんだろう?』と恐ろしく感じる面もありますが(笑)。端末上でワンストップで提供できるサービスを支える仕事は、技術面でもビジネス面でもやることが無限大でとても楽しいです。

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