採用

2022/03/16

企画・マーケティング 山口 求
データ・ドリブンマーケティングで社会に貢献していきたい

企画・マーケティング 山口 求<br>データ・ドリブンマーケティングで社会に貢献していきたい

KDDIの社員が自らの意思での専門性や能力を磨き、プロ人財として活躍していくためのサポートをする「高度専門職(EX人財)制度」。今回、マーケティングのエキスパートとして認定された山口求さんにこれまでのキャリアやスキルを磨こうと思ったきっかけなどをお聞きました。

目次

■インタビュイー略歴


山口

山口 求

パーソナル事業本部 マーケティング本部
DXデザイン部
マーケティング エキスパート
大学卒業後は大手アパレル企業に就職し、マーチャンダイジングの責任者として商品設計から販売計画を担当(詳細は本文参照)。2015年に当社入社。

現在は、マーケティング強化担当として、
①au/UQ/povoの3ブランドにおけるお客様接点拡大に向けたデジタルコミュニケーション戦略の立案およびロイヤル顧客のKPI設計とモニタリングプロセスの構築
②最新のツールや基盤技術を活用したマーケティングプロセスの高度化方針の策定
③マーケティングオートメーション及びデータ分析基盤高度化プロジェクトのリード
④全社のKDDI DX university(KDU)の3領域におけるプログラム策定と参加者の育成を通じた全社DX人財拡大への貢献などを担当している。

ものづくりに魅せられた青年期

ものづくりに魅せられた青年期

はじめに山口さんのこれまでのキャリアについて教えていただけますか

父親が建築家だったため、幼少期からさまざまなプロダクトに囲まれて育ってきました。そうした影響もあり、物心ついたときには「ものづくり」に興味を抱き、その道を目指すようになっていたんです。

大学は総合政策学部に進学し、ゼミで都市政策を学ぶ中で、都市とファッションの結びつきを研究する中でファッションビジネスへ強い関心を持ちました。そして、夏季休暇を利用してイタリアの毛織物産地として有名なビエラ地区などに出向き、アポをとって縫製工場の見学をするなど、描く将来に向けてピントを合わせていきました。現地で伝統技術に触れるうちに「ものづくり」に改めて魅せられ、その思いのまま就職活動に挑んだ結果、無事に第一希望のアパレル企業に就職が決まり、企画製造からマーケティングまで一貫して関わることができるマーチャンダイザーとしてのキャリアをスタートさせることができました。

徹底したリスク管理を学んだアパレル業界

アパレル業界は華やかに見られがちですが、それはほんの一面にすぎません。 「何があっても前年の売り上げや利益を割ってはいけない」という鉄の掟があるほどのトップライン至上主義の厳しい世界で、各社が熾烈な競争を繰り広げています。鉄の掟を死守するために何を行っているかというと、カラーやトレンド予測を行うだけではなく、ファイナンスの知識を身に付けて調達コストを低減させたり、緻密な生産計画を立案したり、目標達成を阻害する要因を徹底的に潰し、いかに事業リスクを低減できるかということに注力しているのです。だからこそ、他社よりも安く高品質でトレンド性の高いファッションを生み出すことができ、勝ち残っていくことができる。厳しい業界で力を磨きながら、係長、課長、シニアマネージャー(副部長)とステップアップしていきました。

徹底したリスク管理を学んだアパレル業界

抱き始めた「社会に貢献したい」という思い

33歳を迎える頃に担当ブランドのヘッド・マーチャンダイザー(商品総責任者)に就任しました。私に課せられたミッションはただ一つ、「80億円の売り上げを生み出すプロダクトをつくる」というもの。会社からは全権を与えていただきましたが、裏を返せば、失敗したときには相応の責任が問われるということ。徹底した需要予測やリスク管理などによりミッションを達成していきました。

仕事に不満はありませんでしたが、30歳を過ぎた辺りから「社会貢献しているという実感がほしい」という思いが頭をよぎるようになりました。というのも、パリ・コレクションなどに参加してトレンドを予測し、壮大かつ緻密に商品計画を立案していくのですが、それらを踏まえた最終的なアウトプットは、レングス(丈)、ボタンなどの位置を数ミリ単位で調整していくというもの。もっと社会に貢献できるダイナミックな仕事がしたいという思いは次第に強くなり、転職を決意しました。

「一生添い遂げる」不退転の決意でKDDIに

転職活動をする中で出会ったのが、ライフデザイン企業への変革を掲げ始めたばかりの当社でした。採用面談の場では、さまざまなサービスの企画開発を任せていただけるというお話をいただき、異業種で新しいことに挑戦できる機会に心は沸き立ちました。とはいえ入社を即断できたかというとそうではありません。

転職という選択肢を選べばこれまで築き上げたキャリアはなくなり、新しい場所でゼロからのスタート。悩みに悩みましたが、有価証券報告書などを徹底的に読み込んで企業研究をし、最終的には「自分はKDDIと一生添い遂げていく」という決意のもと入社を決めました。

徹底したリスク管理を学んだアパレル業界

最前線で活躍する、一番優れた兵でありたい

山口さんがエキスパートを目指したきっかけを教えてください

当時の上司が掲げた「データを通じて深くお客さまを知る」というポリシーに強く感銘を受けたことがきっかけです。入社当初は転職前の職位に戻すことを考えていましたが、上長や経営層の人柄に触れていく中で、自分自身が出世するよりも会社が描いている戦略を最前線で実現する一番優れた兵でありたい、そう気持ちに移り変わっていきました。

自分はこのポリシーに貢献できる人財になる。じゃあ、今の自分には何ができる(できない)か把握するためにキャリアの棚卸しをしてみると、データ分析に基づいた需要予測や緻密な生産計画や販促計画の策定など、まさにデータ・ドリブンマーケティングを実践していたことに改めて気がつきました。ただし、ここで述べたスキルをそのまますぐに活用できるわけではありません。今持ち合わせているスキルを当社が求めるものにチューニングしていくとよいのだとわかったんです。この瞬間にエキスパートになることを心に誓い、努力を続けていく覚悟を決めました。

年間1,500時間 不断の努力でエキスパートへ

エキスパートを目指す上でこれまでどのような自己研鑽を積んできたのでしょうか

やると決めたからには覚悟を決め、まず自己研鑽のやり方を見直しました。もともと、スキルを高めることにプライベートの大半の時間を当てていたのですが、質的な向上と割り当てる時間をさらに増やすことに。まず時間に関しては、「1万時間の法則」※といわれるようにスキルを身に付けるためには絶対的なインプットが必要と考えました。そのため、実現可能な目標として年間1,500時間※を掲げて自己研鑽に励みました。質に関しては、社外のビジネススクールやコミュニティ活動に参加して、志を同じくする仲間たちとのグループワークやディスカッションを通じてアウトプットを行いました。こうした取り組みの結果、無事エキスパートに認定していただくことができました。

※ マルコム・グラッドウェル氏の著書で紹介された、ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには1万時間もの練習・努力・学習が必要だというもの。
※ 平日4時間(23〜3時)/ 休日8〜11時間 / 長期休暇(一日)12時間。これらを合計して年間1,500時間の自己研鑽を達成

年間1,500時間 不断の努力でエキスパートへ

データ・ドリブンマーケティングを武器に

私が成し遂げたいのは「社内外にデータ・ドリブンマーケティングを広めていく」ことです。 まず社内についてです。当社のコアである通信事業は成長鈍化が叫ばれており、事業環境はますます厳しくなっていくことが予想されています。そのような状況に陥る前に私がこれまで培ってきた全てを注ぎ、会社に「データ・ドリブンマーケティング」という新たな武器をもたらしたいと考えています。

そして社外です。現在コロナ禍によって日本を支える多くの中小企業が苦しんでいます。政府などは緊急融資や特別貸付などの支援を行っていますが、厳しい言い方をすれば問題を先送りにしているだけで根本的な解決にはなっていません。当社がデータ・ドリブンマーケティングを身に付けたあかつきには、そのノウハウを生かして、中小企業が今の時勢に合ったビジネスモデルへの変革を手助けてしていきたいと考えています。

データを活用したマーケティングで会社と社会に貢献していくこと。これが私の目標です。

データ・ドリブンマーケティングを武器に

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