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2024/01/23

膨大なデータを武器に、変革に挑むKDDIの戦略とは

膨大なデータを武器に、変革に挑むKDDIの戦略とは

KDDIのパーソナル事業では、「au」「UQモバイル」「povo」の通信サービスを中心に、金融、エネルギーなど多様な事業を展開しており、保有する膨大なデータを武器に、部門横断でのデータ分析・利活用を強化しています。今回は、KDDIのパーソナル事業におけるデータ戦略の概要やデータ分析業務のやりがいについて、マーケティング領域の責任者と第一線で活躍する社員のお二人に伺いました。

目次

■インタビュイー略歴


館農 浩平

館農 浩平

パーソナル事業本部 マーケティング統括本部 R&Aセンター データ分析G
豊田 将志

豊田 将志

パーソナル事業本部 マーケティング統括本部 R&Aセンター システム企画G

KDDIが挑む、パーソナル事業のデータ戦略とは?

KDDIのパーソナル事業では、「au」「UQモバイル」「povo」の通信サービスを中心に、金融、エネルギーなどの各種サービスを取り扱い、部門横断でのデータ戦略を強化しています。データ戦略を強化する背景や求める人物像について、パーソナル事業本部 マーケティング統括本部 副統括本部長の村元伸弥よりご紹介します。

現場や経営を、膨大なデータの分析・可視化で支える

R&Aセンターの役割や事業内容について教えてください。

館農:パーソナル事業本部のR&Aセンターは、KDDIの「データドリブン経営」を加速させるため、自社サービスを通して得られた情報や位置情報を活用した分析、市場調査などが主な役割です。当社がさまざまなサービスを提供するなかで、データに基づく意思決定やデータを用いた経営状況が分析できるような環境整備などを行っています。

市場調査・顧客データ分析によりパーソナル事業全体のマーケティング高度化を推進

具体的には、auやその他のモバイルブランド、「auでんき」「au PAYカード」といったさまざまなサービスから得られる「1st Partyデータ」と呼ばれるお客さまの契約情報や位置情報、さらに市場調査データなどをもとに、各サービス主管や関連部署が戦略立案や施策を実行するために必要なデータ整備、ダッシュボードの構築、AIなどを用いたデータ分析などを行っています。

他にも、豊富な「1st Partyデータ」を活用し、効率的なプロモーション活動を実施するなど、マーケティング高度化の推進にも注力しています。

館農さんのご経歴と、データ分析Gでの仕事内容について教えてください。

館農:私はKDDIに新卒で入社し、R&Aセンターの前身となる部署に配属となりました。最初はauのデータを活用した顧客分析や、営業施策の効果検証を担当していましたが、その後はUQモバイル、povoなど、担当範囲と扱うデータ範囲が広がり、その過程でデータ分析に関する知見を蓄えながら今に至ります。

現在は、データを参照しやすくするためのダッシュボードの整備や、他部署からの分析依頼の対応をしています。しかし、データを提示するだけが私たちの仕事ではありません。データドリブン経営の実現に向けて、施策の効果検証をする際は、検証結果だけでなく、分析を通して具体的な改善策も提示するなど、他部署にデータの有用性を示していくことも業務の一部になります。

豊田さんは、金融系コンサルティングファームを経て2013年にキャリア入社されたと伺っています。
転職理由や入社後のキャリアについて教えてください。

豊田:前職の金融系コンサルティングファームでは、与信モデルの作成や事業会社の格付けモデルの作成などを行っていたのですが、最新技術や金融業界以外の幅広いデータに触れたいと思い、2013年に入社しました。

最初の数年は、従来の経験を活かして、「auかんたん決済」の与信モデルの作成やシステム開発などに携わりました。その後は、最先端のデータ分析技術を有するグループ会社のARISE analyticsに出向して、エリア定額乗り放題モビリティサービス「mobi」のマーケティング分析に関わり、データ分析による収益の最適化や出店戦略の立案などを担当しました。

現在所属するシステム企画Gでは、大きく2つの業務を担当しています。ひとつは、ダッシュボードの構築や、それを誰もが使えるようにするためのマニュアルの整備や教育業務。もうひとつは、社内にあるさまざまな業務システムに点在している、膨大な「1st Partyデータ」の集約作業です。社内の誰もがデータをすぐに閲覧して活用できるように、新たな基盤構築に取り組んでいます。

データ分析から、新たな経営指針を策定するプロジェクト

データ分析から、新たな経営指針を策定するプロジェクト

館農さんはデータ分析Gで、どのようなプロジェクトに関わっていますか。

館農:まさに今、力を入れて取り組んでいるのが、KDDIの経営層向けに新しく提案する、データ分析や機械学習などを用いた、新しい経営指標の策定プロジェクトです。

とても複雑なモデルにはなりますが、機械学習を活用すると、会社の利益をより正確に予測できる指標を立てられるようになります。そこでデータと算出ロジックを整理して、会社の利益につながる新しいKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)やKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)を設けることが大きな目標です。

新たな経営指標を定義するということは、事業に取り組む各部門が、今後はこれまでとは違う目標に向かって努力をしなければいけなくなる、ということです。そのため、社内の関係部署が納得のいく指標を設定できるかが肝になってきます。大変なプロジェクトですが、それだけ苦労した分、新たな経営指標をもとにした会社全体の変革も大きなものとなります。企業経営の中核に携わる仕事ができることにもやりがいを感じています。

豊田さんはシステム企画Gで、どのようなプロジェクトに携わっていますか。

豊田:私は、営業やマーケティングなどの各現場がデータをより参照しやすく業務での利用につながるダッシュボード開発に取り組んでいます。

例えばauの各店舗では、回線の契約だけでなく、オプションサービスも契約目標のひとつになっています。しかし、それらは別々のシステムで記録されているため、全データを閲覧するには手間と時間がかかります。それらを1つのダッシュボードでクイックに把握できるような、新たなツールを開発しています。

システム企画Gは、さまざまな部署にダッシュボードを提供するだけでなく、「それを使ってもらうこと」までがミッションです。ITリテラシーは社内メンバーによってばらつきがあるため、誰が見ても理解しやすいダッシュボードをつくるのは思いの外難しい作業です。

より使いやすく、先を見越したツールに仕上げるため、事業部門から「こうしてほしい」と要望を受けるだけでなく、「こうしたらいいのでは」と仕様をこちらから提案するケースも少なくありません。ダッシュボードやデータの活用が現場で広がることで、実際に事業への貢献につながると、うれしいです。

新たなモデルを創出して、事業変革に携わるチャンスが来ている

新たなモデルを創出して、事業変革に携わるチャンスが来ている

KDDIのデータ領域に携わる魅力を教えてください。

豊田:やはり多くの事業会社ではあり得ないような、膨大なデータを扱える点でしょうか。当社は通信だけでなく他のサービスも数多く提供しているので、さまざまな種類のデータに携われるのはKDDIならではだと思います。

また、自分のやりたいことに挑戦できる環境があるのも大きな魅力です。R&Aセンターなら、「データ分析」「ダッシュボードの構築」「分析システム開発」「マーケティングの高度化」など、さまざまな業務があります。本人の経験や志向を考慮するものの、自ら手を挙げれば、他の業務にチャレンジできる機会もあります。

私自身もグループ会社に出向した際には、当時注目されていた最新技術に関わりたいと思い、mobiのマーケティング分析業務に手を挙げました。当社なら新たな技術を学べるチャンスが豊富にあると思います。

館農:さまざまな業務やデータに携わる機会があるだけでなく、社内でも、詳細なデータに基づいた提案を重要視する風潮が根付いている環境も大きな魅力だと思っています。

R&Aセンターには現在60名ほどが所属。設立当初のメンバーは数名でしたが、各部署に散らばっていたデータ分析・市場調査のプロフェッショナルが集められた組織です。専門分野が異なるメンバーと意見交換をしながら、自らの分析や専門性を高めていく時間は、成長の大きな糧になっています。

R&Aセンターでの、チームの雰囲気や働き方を教えてください。

豊田:R&Aセンターには複数のグループがありますが、元々ひとつのチームだったことも、連携が取りやすい大きな理由だと思います。合同ミーティングも定期的に行っていますし、上司も含めて相談事や雑談などのやり取りも多いです。

館農:働き方は、リモートワークと出社のハイブリッドで、自分の都合に合わせてリモートワークの日を調整できます。またフレックスタイム制度なので、柔軟に働く時間を決められるのも助かっています。私の場合は、小さな子どもがいるので、保育園の送迎などで中抜けすることもあります。好きなタイミングで仕事のオンオフを切り替えるのに役立っています。

現在は、データドリブン経営に向けた変革の「真っただ中」

現在は、データドリブン経営に向けた変革の「真っただ中」

R&Aセンターでは、どのような方にご応募いただきたいですか。

館農:データに興味があり、きちんと「なぜだろう」を追求できる方です。数値というのは見る人によってさまざまな見方ができるものですし、私たちの仕事は事業やお客様に影響力が大きいと考えています。だからこそ数値やデータを熟知したうえで、誠実にアウトプットすることがとても大切だと思っています。

現在、KDDIは「データドリブン経営」の実現に向けて取り組んでいる真っただ中です。逆にいえば、今は、新たな施策を通して従来の方法を変革できるチャンスです。開拓精神のある方に、ぜひ飛び込んできていただきたいです。

豊田:私のいるシステム企画グループでは、現在新しい分析基盤の構築に取り組んでいますので、システム開発に知見のある方にぜひ参画いただきたいと思っています。またR&Aセンターには、さまざまな部署からの依頼が絶えず、日々業務が目まぐるしく変化しています。新しいことを受け入れて挑戦を楽しめる、柔軟性がある方は、きっと活躍いただけるはずです。

最後に、記事をご覧の方へメッセージをお願いします。

館農:自分のアウトプットを通して、会社や事業を変革するのが、私たちの仕事です。ビジネスに関わる新たなモデルを創出できる仕事なので、事業部全体に浸透し、成果になって現れたときは、大きな充実感が得られると思います。KDDI社内でも、データ分析に長年取り組んできた事業部門は、数値の理解度や、データを活用した課題解決のリテラシーが高い印象です。データを通して、一緒に会社や社会を変えていきましょう。

豊田:将来を見据えた大規模なシステム構築や営業などの現場に影響を与えられるDX、「ChatGPT」の導入など、私たちのR&Aセンターなら、システムによる現場の活性化や効率化を実現できます。

KDDIには膨大なデータがあり、まだまだ使い切れていない領域があるので、自分らしいアイデアも、活かせる場所があるはずです。新たな風を吹き込んでいただける方のご応募をお待ちしています。

出典:ビズリーチ 公募ページ「KDDI株式会社」(2023年10月12日公開)より転載
※所属・役職名等は取材当時のものです。

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