技術・サービス

2022/09/21

1,200人から選出された『Cloud SAMURAI』に聞く、KDDIでクラウドに携わる魅力とは

1,200人から選出された『Cloud SAMURAI』に聞く、KDDIでクラウドに携わる魅力とは

KDDIのクラウド関連の社員1,200名超が参加する、社内技術コミュニティ「KDDI Cloud Users Group」。KCLUGは、2021年度、クラウド推進に精力的に活動したメンバーを表彰する『KDDI Cloud Champions Program』を開催し、1,200人を超えるメンバーの中から最上位アンバサダーの『KDDI Cloud SAMURAI』2名を選定しました。今回、Cloud SAMURAIに選定された、御田さんと本間さんに、KCLUGでの活動やCloud SAMURAIに選出されてからの変化などをお伺いしました。

目次

■インタビュイー略歴


御田

御田 稔

情報システム本部 システムマネジメントサービス部 システムエンジニアリンググループ
2019年中途入社
大学卒業後、インド系SIerにて主にOA系のインフラ構築やプロジェクトマネジメントに従事。より自分の意志で裁量高く仕事をしたいと考え、ユーザー企業側のKDDIへ転職。現在は、情報システム本部で業務システムのインフラ構築・保守を担当。
本間

本間 宣嗣

モバイル技術本部 ソフトウェア開発部 開発3グループ
2011年新卒入社
学生時代に行っていた研究をきっかけに通信の持つコミュニケーションの力に可能性を感じ、入社。建設部門、研究開発部門、開発部門で経験を積みながら、通信とクラウドを組み合わせたサービス開発の可能性に魅せられる。現在は、内製開発部門でクラウドエンジニアとして活躍中。

クラウドの存在がKDDIのチャレンジ風土を後押し

クラウドの存在がKDDIのチャレンジ風土を後押し

クラウドの重要性と魅力を教えてください。

本間:私はとにかく試せる点に魅力を感じています。オンプレミスでは、大きなコストを掛けて機器を購入し、失敗も後戻りもできない中で、要件をガチガチに固めてリスクを抱えながら開発を進めていました。
一方でクラウドは、企画、サービス導入前、サービス導入後など各フェーズで簡単にシステムを動かして試すことができます。こうしたクラウドの存在は、KDDI社内のチャレンジしやすい風土にもつながっていると感じています。

御田:特に魅力を感じる点は3つあります。
1つ目は、ITインフラをソフトウェアとして扱えるので、まるでアプリケーションのコードを書くようにインフラを利用できる点です。
2つ目は、本間さんも仰るように誰でもすぐに使える点です。高価な機材を購入せずとも、自宅でサッと触って勉強もできます。
3つ目は、新機能がどんどん追加される点です。顧客のフィードバックをもとに日々機能が追加されるクラウドサービスが多く、かゆい所に手が届く機能が増えていく喜びを仲間とシェアできる楽しさもありますね。

現在の業務内容を教えてください。

本間:内製開発現場における後方支援を行っています。開発を進めるにあたって、「社内のセキュリティは?」「社内承認は?」など、さまざまな課題やタスクが発生し、部としての業務と開発でマッチしない部分が少なからず出てきます。そういった場面で開発プロセスの整備、部署に付随する予算管理やISMSなどの適応化等を精査して、交通整理をしていく業務です。

御田:私は、情報システム本部でフロント系と呼ばれるシステム(例:auショップで店舗スタッフが利用するお客さま応対システムなど)のインフラ構築や保守をしています。9名チームのリーダーとして常時7つほどのシステムを見ており、その大半がクラウド上で稼働しています。

また、DX関連の大きな案件を進めていく上で得たクラウドの知見を社内に発信する「情シス クラウドSA(ソリューションアーキテクト)」という組織横断の活動もしています。

KDDI Cloud Users Group(KCLUG)とは?

KDDI Cloud Users Group(KCLUG)とは?

KDDI Cloud Users Group(以下KCLUG/クラッグ)は、KDDI社内のパブリックユーザーコミュニティで、クラウドの利活用に関わる方は誰でも参加可能です。2022年8⽉現在、1,200⼈超の登録者を誇る社内最⼤級の技術コミュニティです。

2021年度はクラウドの利用・普及に精力的に活動してきたメンバーを表彰する『KDDI Cloud Ambassadors』と『KDDI Cloud SAMURAI』の2カテゴリーを⽤意し、その称号を付与しました。

『KDDI Cloud Ambassadors』は、クラウド利⽤を社内に広めてきた、あるいは指南してきた⽅を対象に⼀定の基準を満たすことでその活動成果を認め、称号を付与する制度です。一方『KDDI Cloud SAMURAI』は、Ambassadorsの中から極めて顕著な活動を⾏った方をKCLUGメンバーの投票によって選定し、表彰を⾏う制度です。

御田さんと本間さんには、名前入りの盾とオリジナルステッカーが贈られました。

名前入りの盾
オリジナルステッカー
オリジナルステッカー

クラウド推進の活動が認められ、 KDDI Cloud SAMURAIに

クラウド推進の活動が認められ、 KDDI Cloud SAMURAIに

KCLUGではどんな活動をされているのでしょうか?

御田:KCLUGのベースであるTeamsのグループで、情報共有やQ&Aのやり取りをしたり、月1回ほど開催しているクラウド勉強会の企画運営に参加したりしています。多い時には100名以上の方が参加し、チャットやクイズなど双方向で大変盛り上がるイベントになっています。

また、KCLUGでお声がけいただいたのがきっかけで、社外のAWSユーザーグループ「JAWS-UG(AWS User Group - Japan)」のイベントに登壇したり、勉強会の企画運営をしたりしています。そちらでもコミュニティ活動への貢献を評価いただき、AWS社のグローバルプログラムにて「AWS Community Builder」に認定いただきました。

本間:私はKCLUGの分科会に登壇したり、個別案件の相談があった際に参加したりしています。また、クラウドの新サービス情報のキャッチアップなど、自身のスキル向上に活用しています。

『KDDI Cloud SAMURAI』に選出された感想をお聞かせください。

本間:まさか選出いただけるとは思っていませんでした。Ambassadorに選ばれるだけでも奇跡でしたので。評価いただけたのは、部門を超えて多くのチームの立ち上げに携わらせていただいた点だと思っています。

御田:有難いという気持ちとともに、とても恐縮です。というのも、KDDIにはすごい方がたくさんいらっしゃいます。私が評価いただけた点として、自分の業務範囲を越えてクラウドに関するよろず相談を引き受ける「情シス クラウドSA」の活動を認めてもらえたのだと思っています。

Cloud SAMURAIを受賞されてから、周囲の反応はいかがでしょうか?

御田:SAMURAIという分かりやすい称号をいただき、社内外でネタにしてもらっています(笑)。自部署内で活動を表彰していただいた際は、チームメンバーがサムライのコスプレ衣装を用意してくれて、社内放映で大ウケしました。KDDIは組織が大きい割に堅すぎず自由な雰囲気があり、これは私が好きなところでもあります。

本間:私もイジられることが多くなりました(笑)部員のアイデアで部内イベントに侍コスプレで登場するなど、良い意味でSAMURAIを活用いただいています。

御田サムライ
本間サムライ

KCLUGのような活動をどのようにお考えですか?

御田:組織が大きいKDDIだからこそ、KCLUGのような「特定のテーマで部署横断のコミュニケーションや交流ができるコミュニティ」は非常にありがたいです。どんな困りごとも投稿すれば、詳しい誰かが必ずアドバイスをくれます。

また、私がAWSのイベントなどに登壇する時は『KDDI Cloud SAMURAI』という肩書きで自己紹介しますので、「KDDIはクラウド活用への貢献を奨励しているんだ」とポジティブに捉えられます。

KCLUGの活動は、普段の業務にどう活きていますか?

本間:新サービスの導入時の課題解決などに活用しています。例えば、他部を巻き込んだクラウド導入時の組織体制を構築するためのマネジメントの知見など、クラウド技術そのものに限定されない知見も得ることができました。

御田:優秀なメンバーと日々交流することで、業務上の悩みや課題を解決する有益な情報やアイデアに多く触れられるようになりました。自分自身がクラウドを開発・運用する際に活かせる情報を得て、すぐに商用システムへ実装するなんてこともあります。

人材の宝”たちと繋がりながら、 自分の立ち位置を把握できる

人材の宝”たちと繋がりながら、 自分の立ち位置を把握できる

KCLUGの活動は組織にどんな利点があると思いますか?

御田:個人的にKDDIのようなエンタープライズ企業は“人材の宝の山”だと思っていて、技術力や能力の高い人が多数存在するものの、あまり認知されていなかったりします。そこでKCLUGのような横断コミュニティでお互いがつながることで、切磋琢磨するきっかけになると思います。

また、エンタープライズのユーザー企業ではシステム開発業務の実作業をSIer等の外部企業に委託することが多いため、社員側の伸びしろが多分にあります。KCLUGで知識を得ながら技術を勉強することで、社員がカバーできる領域を広げることができます。幸い、KDDIは自社システムをクラウドで構築することが多いため、業務で得た知見を社外に発信することも自社の裁量で行いやすいです。まずは私自身が実践し、周囲のメンバーを巻き込んでいきたいです。

本間:特に「自身の立ち位置を理解する」という点において、KCLUGがさらに活用されていくと期待しています。KCLUGには、さまざまな分野の方がいるため、エンジニアとしての立ち位置や成長の選択肢を把握することができます。

エンジニアは長期間特定の業務に集中するので視野が狭くなりがちですが、KCLUGで社内のリアルな情報に触れることで、今後どういうスキルを身に付けるべきで、どのような人材になりたいのか、というキャリアパスをイメージできる機会になると思います。

今後のキャリアプランはどのようにお考えでしょうか?

御田:KDDIに入社してから技術面で大きくスキルアップする経験に恵まれたため、今後も専門性を活かして自社ビジネスに貢献したいと思っています。

また、KDDI版ジョブ型人事制度では、従来のリーダーだけでなくエキスパートというキャリアパスが設けられています。さらに技術スキルを磨き、専門家として多くの人にいい影響を与えられるような仕事をしていきたいです。

本間:私はこれまでの経験を活かし、サービス、アプリ、通信基盤まで横断した、KDDIならではのend-to-endを担う開発に携わりたいです。KDDIでは公募制度や社内副業制度を活用しながらキャリアを形成することができます。あらゆる選択肢を含めたキャリアをこれからも考えていきたいと思っています。

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