採用

2023/02/27

KDDIの出向は、ひと味違う。
注力事業を担うスピンオフベンチャーで活躍できる

KDDIの出向は、ひと味違う。<br>注力事業を担うスピンオフベンチャーで活躍できる

KDDIは、通信を核として多様な事業を展開する「サテライトグロース戦略」を掲げており、注力領域に特化したスピンオフベンチャーを設立して、事業拡大を目指しています。今回は、エネルギー領域とドローン領域において、そのスピンオフベンチャーの設立から携わり、それぞれの会社へ出向しているお二人に、KDDIならではの出向の形と新会社設立の苦労などをお伺いしました。

目次

■インタビュイー略歴


吉田 岳朗

吉田 岳朗

auエネルギーホールディングス株式会社 経営企画部
新卒で経済産業省に入省。資源エネルギー庁に配属され、再生可能エネルギー固定価格買取制度の立ち上げなどに従事。2017年にKDDIへ入社し、エネルギービジネス企画部でauでんきのお客さまとの契約内容の策定やグループ会社の支援、新会社への事業承継業務を経て、2022年7月にauエネルギーホールディングスへ出向。再生可能エネルギー発電の事業化検討などを担当。
坂本 亮

坂本 亮

KDDIスマートドローン株式会社 経営企画室
新卒で大手精密機器メーカーに入社。人事担当を経て、新規事業の部署へ異動。自社の製品技術を活用した新規商品・サービス企画に従事。2021年10月にKDDIへ入社し、2022年4月にKDDIスマートドローンへ出向。事業計画策定、アライアンス、マーケティング、広報、採用業務などを幅広く担当。

出向だけど”出向感”がない。部署ごとスピンオフベンチャーに

出向だけど”出向感”がない。部署ごとスピンオフベンチャーに

お二人はKDDIからスピンオフベンチャーへ出向されているそうですね。
まずは、KDDIへ入社してから出向となったきっかけを教えてください。

吉田:私は2017年にキャリア入社し、出向前はエネルギービジネス企画部に所属していました。KDDIの2022~2024年度「中期経営戦略」で、5G通信を核とした注力領域の事業拡大を図る「サテライトグロース戦略」が発表され、エネルギー領域が注力分野のひとつになりました。

それをきっかけに、電気の小売サービスを基盤としながら、お客さまのニーズに即した機動的なサービスを提供することなどを目指して、2022年7月にauエネルギーホールディングスが設立され、事業開始とともに部署ごと出向となりました。

坂本:私は2021年にキャリア入社し、ビジネス開発部に配属されたのですが、入社初日に「一緒にドローンの新会社をつくりましょう」と言われ、驚いたのを覚えています(笑)。だた、ドローン事業も「サテライトグロース戦略」の注力分野のひとつであり、事業拡大を目指した取り組みでしたので、新規事業を希望していた私としては、嬉しいことでもありました。

そこからは、ドローンの実証業務と同時進行で、新会社の規約や事業展開、ビジネススキームの検討、KDDIの経営会議を通すための資料づくりを今のKDDIスマートドローンの博野社長を含む数名で進め、入社から半年後、会社設立と同時に出向となりました。

一般的な出向とKDDIの出向に違いは感じますか?

吉田:はい。一般的な出向は、他の会社へ自分だけが出向くイメージでしたが、私の場合は部署ごと出向していますので、職場の人間関係は維持されており、孤立感を感じることはありませんでした。
また、KDDIの安定した財務基盤が背景にあるため、資金調達についてはあまり心配せずに事業の検討・実施に集中できる点は、いわゆるベンチャーとは違うところかなと思います。

坂本:出向というと、親会社の影響が大きいグループ会社への出向で、あまり自由度が高くないイメージでしたが、KDDIの出向は違います。スピンオフベンチャーとして独立しているので、会社としての自由度が高いなと感じています。

最近も、ドローンスクールの事業を立ち上げたり、大林組社などの大手企業や、エアロネクスト社などのスタートアップ企業との協業を開始するなど、会社独自の判断でさまざまな取り組みができており、この自由度の高さが事業展開のスピード感につながっていると思います。

出向前後で働き方に変化はありましたか?

坂本:フレックスやテレワークも出向前と同様に活用できるので、働き方に変化はありません。ただ、虎ノ門ヒルズから近くのビルに引っ越しになったのは、少し残念ですが...(笑)
上層部との距離が近いので、事業の決断スピードも早く、とてもいい環境で働けています。

吉田:坂本さんと同様、働き方・待遇の面での変化はありませんし、私の場合は勤務地もメンバーも変わっていないので、あまり出向感がないというのが本音です。KDDI本社ビルで勤務しているため、KDDIの関係部署との連携も取りやすいです。

KDDIのアセットを武器に、インパクトのあるビジネスを展開

KDDIのアセットを武器に、インパクトのあるビジネスを展開

現在はどんな業務をされているのでしょうか?

坂本:私は、KDDIスマートドローンの経営企画室に所属し、事業計画の策定や会社の収益を上げていくための仕組みや体制など、主に会社づくりの業務を行っています。

また、他社とのアライアンスの推進も重要な業務で、JAL社との協業やエアロネクスト社へのKOIF(※1)出資や協業に関する案件も担当しています。さらに、展示会への出展、WEBを通じたマーケティング活動、各種施策の広報活動のほか、採用業務の立ち上げサポートも行っています。

業務が幅広く大変ですが、会社がまだ大きくない分、自分の意見がすぐ反映されるので、やりがいも感じています。

※1)KOIF:KDDI Open Innovation Fundの略。スタートアップの成長を第一に、KDDIグループの様々なアセット提供や幅広い領域での事業提携を通じて、新たな事業を共創していくコーポレートベンチャーキャピタル

吉田:私は、auエネルギーホールディングスの経営企画部に所属しています。最近では再生可能エネルギー発電の事業化検討に従事しており、新たにauリニューアブルエナジー企画株式会社を設立しました。
出向前は、資本提携やauエネルギーホールディングスの設立・事業承継に携わっていましたが、ゼロから事業を企画するのは初めてなので、貴重な経験だと思っています。

KDDIのスピンオフベンチャーとして、「ドローン」「エネルギー」事業に携わる魅力を教えてください。

坂本:KDDIスマートドローンの強みは、何と言っても通信を使いこなせる点です。ドローンとモバイル通信は非常に相性が良く、組み合わせることで、ドローンの長距離飛行や遠隔制御が実現できます。

例えば、東京から遠隔で北海道のドローンを制御することもできるので、実用の可能性が広がっていて面白いです。インフラ設備の点検や、建設現場の監視、日用品や災害物資の配送など、今後さまざまなジャンルでの活用が期待されています。

吉田:auエネルギーホールディングスは20数名の組織ですが、auでんきなどの電気サービスは、KDDIの通信事業のベースもあり300万世帯以上のお客さまにご利用いただいています。そのため、自らが主体となって社会的インパクトのある大きな仕事ができる面白さ、やりがいを実感しています。

出向されてから、どんな苦労や達成感がありましたか?

吉田:auリニューアブルエナジー企画株式会社は(2023年)1月12日に設立しましたが、 設立日が目標として決まっている中で、社内外との調整が想定通りに進まない時は大変でしたね。ただ、無事に設立の日を迎えられたときは、達成感を感じました。

坂本:新会社で初めての業務が多く、誰かに教えてもらおうと思っても、社内に同期がいないので、KDDI内のいろんな部署への伝手がない点は、多少苦労したかもしれません。今は詳しい方を紹介していただきながら、問題なく業務を進めることができています。

また、自分の提案が会社の方針になったり、会社づくり・運営に携われたりするので、小さな達成感は日々感じられています。ただ、私が所属している経営企画室のミッションは、長期のものが多いので、大きな達成感を得られるのはまだ先かなと思っています。

幅広い業務経験が、今後のキャリアにつながる

幅広い業務経験が、今後のキャリアにつながる

出向の経験が今後どんなことに活かせると思いますか?

坂本:小さい会社であるからこそ、視座を高く持って仕事ができたり、早いスピードでいろんな経験ができる、などのメリットはあると感じており、経験値という点でとても良い環境で働けていると思います。将来、もっと責任ある立場で仕事をすることになった際に、この出向での経験は非常に活かせると感じています。

吉田:会社の基本的な構造・動き方というのは、KDDIのような大会社でも、auエネルギーホールディングスのような小規模な会社でも、共通していると思います。auエネルギーホールディングスで全体的な構造などを俯瞰できたことで、今後KDDIに戻った際も、会社全体の動きを意識しながら仕事を進められるのではと考えています。

今後の目標やキャリアビジョンを教えてください。

吉田:KDDIから官庁に働きかけることで国に現場の実態を知ってもらい、結果的に国とお客さまでもある国民をつなげる仕事は、大きなやりがいがあります。前職の経歴を活かして、政策的な渉外業務も増やしていきたいと思っているので、社内でそのような業務の公募があった際は、ぜひトライしたいですね。

坂本:広い分野の業務を経験して、それぞれのつながりも分かってきたので、今後はゼネラリストとしての能力をもっと磨いて、プロダクトマネージャーのような、特定の製品やサービスを成功に導くポジションを目指したいと思っています。そのためにまずは、通信とドローンを組み合わせた価値づくりに、注力したいですね。

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