カルチャー

2022/05/16

大企業病をぶっ壊せ! 熱きエンジニアたちのコミュニティ活動「Tech-in」

大企業病をぶっ壊せ! 熱きエンジニアたちのコミュニティ活動「Tech-in」

"大企業病をぶっ壊す"といわんばかりの熱い思いで始まった社内コミュニティ活動「Tech-in」。エンジニアを中心としたこの活動は2018年に始まり、計38回(2022年4月現在)のイベント実施を通して延べ2200名を超える社員が参加しています。今回は、Tech-inを立ち上げたきっかけや活動にかける思いについて、運営事務局の皆さんに伺いました。

目次

■インタビュイー略歴


鈴木

鈴木 春香

ソリューション事業本部DX推進本部ソフトウェア技術部
2018年よりKDDIエボルバから派遣社員として参画。現在はソフトウェア技術部にてCCoE※の一員として、パブリッククラウドに関わるコミュニティ活動を支援。
※Cloud Center of Excellenceの略。クラウドの導入・活用を中核的に担うチームのこと。
早瀬

早瀬 大祐

ソリューション事業本部DX推進本部ビジネス開発部プロジェクトマネジメントグループ
2016年入社。エンジニアとして法人向けIaaSサービス「KDDIクラウドプラットフォームサービス」の開発を経て、現在はスマートシティにおける事業開発に従事。現Tech-inコミュニティマネージャ。
田近

田近 幸輝

日本ネットワークイネイブラー出向(ソリューション事業本部ソリューション推進本部)
2006年入社。au基地局建設の進捗管理や本部内の取りまとめ業務を経て、現在は出向先にて人事関連の制度設計を担当。
早野

早野 由基

ソリューション事業本部DX推進本部プラットフォーム技術部インフラ基盤2グループ
2011年入社。法人向けIaaSサービス「KDDIクラウドプラットフォームサービス」等の設備保守業務を経て、現在はプラットフォーム技術部にて同サービスの開発を担当。
大橋

大橋 衛

ソリューション事業本部DX推進ソフトウェア技術部
2016年入社。 コミュニティ文化をKDDIに導入すべくTech-inを立上げ初代コミュニティマネージャを担当。現在はKDDI CCoEリードとして自社におけるパブリッククラウドの活用推進やセキュリティガバナンスの検討、クラウド観点からのアーキテクチャ提案などを行う。

さらば、悪しき慣習よ

まずは、Tech-inがどんなものなのか教えてください

鈴木:「Tech-in」を一言でいえば、エンジニアたちによる“大企業病をぶっ壊す” ためのコミュニティ活動 ですかね(笑)。縦割りの壁による各部門のタコツボ化。この悪しき慣習を打破するために交流する場を設け、社員同士の横の繋がりを作り、社内の風通しを良くしていく必要がありました。そのためには、まず社内にコミュニティ文化を根付かせなくてはいけません。その解決手段の一つとして、2018年にTech-inが生まれました。

Tech-inでは登壇者の方たちにミニプレゼン形式で、自らのライスワークやライフワークの取り組みを発表してもらいます。各登壇者の多彩でユニークな発表内容が好評で、組織の壁を超えて技術・ナレッジの共有をしたり、自発的なアウトプットのきっかけを作っています。

「新しいことをしてみたい」と自身のエネルギーの向け先を探している社員の方たちが噂や口コミを聞きつけ集まってきてくれていますね。

さらば、悪しき慣習よ

Tech-inに参加した理由を教えてください

早瀬:私は元々エンジニアとして仕事をしており、自身のスキルアップのために社外の技術系勉強会やコミュニティに参加していました。

そんな中、Tech-inを立ち上げた大橋さんからコミュニティの価値について聞く機会がありました。話を聞き、社外コミュニティへの参加は勿論のこと、社員と社員をつなぐ社内コミュニティもうちの会社には必要なものだと痛感しました。元々自分が新しいことに取り組むのが好きだということもあり、こんな取り組みが社内で始まるのであればぜひとも参加してみようと思い、運営メンバーとして参加を決めました。

いざ活動を開始すると、参加者の方々からもポジティブな反応が沢山あり、社内コミュニティの必要性に確信が持てました。 今は大橋さんの後を受け継ぎ、Tech-inのコミュニティマネージャーとして、 社内にもっとコミュニティ文化を広められるよう運営メンバーとアイデアを出し合いながら活動を推進しています。

さらば、悪しき慣習よ
Tech-in イベントの様子。登壇者によるユーモアあふれるプレゼンに会場は終始笑い声に包まれていました。

▲ Tech-in イベントの様子。登壇者によるユーモアあふれるプレゼンに会場は終始笑い声に包まれていました。

 活動を盛り上げるために作られたオリジナルグッズ。社内のデザイナーの方と相談し、ロゴも一から作成しました。

▲ 活動を盛り上げるために作られたオリジナルグッズ。社内のデザイナーの方と相談し、ロゴも一から作成しました。

社内では無名だった“世界一の男”

事務局として活動してどんな学びがありましたか

田近:僕自身、「社内には稀有な人材がこんなにもいるのか!」ということをTech-inで知りました。例えば、ネットワーク企画部の宮崎典行さん。彼はHDD/SSDの健康状態をチェックする『CrystalDiskInfo』の開発者です。このソフトウェアは世界標準となっており、世界中のユーザーが彼のソフトを使用しています。宮崎さんがどれくらい凄いかというと、マイクロソフトが個人の活動を評価する特別な賞を受賞するほどの実力と知名度なんです。

彼だけでなく、多くの社員がさまざまな技術や才能、熱意を持っていることを知りました。逆にいえば、こうした人材がこれまでは社内に埋もれ光が当たってこなかったということかもしれません。

社内では無名だった“世界一の男

早瀬:社員に光が当たらなかったのもそうですが、あえて名乗り出なかった部分もあります。彼らの活動はライフワークとして業務時間外に取り組んでいるものもあります。それでも、自らの活動を公にすることで周囲から「どうしてそんなことをしているんだ?」と横槍を入れられるのを恐れていたのです。

一方、Tech-inのような場を求めていた社員もいます。他の方と同じように社外活動をしていた社員がいました。彼は自らの活動を社内で公にすることができないのなら会社を辞めようと思っていたときにTech-inと出会い、「社内にこうしたコミュニティ活動があるのなら、もう少し会社に残ってみようかな」と退職を思い止まってくれました。

どちらの事例にも共通しているのが、社内に個人の活動を尊重する風潮が足りなかったということ。Tech-inの社内認知度が高まるにつれて、こうした社内の雰囲気も変わってきたと思います。

仕事をもっと楽しめそうな気がしてきた

Tech-in参加者からはどんな反響がありましたか

早野:多かったのが、「仕事をもっと楽しめそうな気がしてきた」という声です。登壇者の方たちが生き生きと自分の活動を紹介してくれるので、話を聞いている人たちにもそのポジティブさが伝染しているのだと思います。

テクノロジーをフックにしてコミュニティ活動をしているので、エンジニアの皆さんから「普段の業務では触れられる技術範囲が限られているので、話を聞いて改めて技術の面白さを思い出すことができた」と言ってもらえることもありました。登壇者の話に参加者が刺激を受け、そして参加者の感想に登壇者が刺激を受けるという風に、Tech-inの中でとても良い循環が生まれていると思います。本当に嬉しいですね。

仕事をもっと楽しめそうな気がしてきた

コミュニティ文化が育ってきた

大橋:我々がTech-inをはじめた頃はまだ社内にはコミュニティ活動は殆ど知られておらず「コミュニティ?何それ?」状態でしたが、Tech-inの活動を広げていくなかで徐々にコミュニティの文化が全社的に浸透してきたことを感じます。

過去Tech-inでもAWSやIoTといった関心軸を絞った支部が立ち上がったりしたこともありましたが、今はTech-in以外でも、AIやクラウド、データ分析といった技術情報の交換やディスカッションを組織をまたいで行うような社内コミュニティがどんどん立ち上がって来ています。またコミュニティで出会った仲間同士が部署の枠を超えて、個人単位での連携を行うなんてことも生まれ始めています。コミュニティ文化が育ってきたことを感じますね。

コミュニティ文化が育ってきた

今後はTech-inをどういったコミュニティに育てていきたいですか

大橋:「KDDIがそっちに進むなら」と世の中から注目され、追随されるようなものを生み出していきたい。入社以来、ずっとそんな思いを抱きながら働いてきました。

ただ、個人の力には限界があります。新しいもの、革新的なものを生み出すためには個々の連携が必須です。ですが、社内にはこの「個人の限界」を超えるための繋がりを生み出すような仕組みも、それを作り出そうとする機運もあまりなく、縦割りの壁は依然として存在… こうした状況は絶対に壊していかなければいけないと思っていました。

今のKDDIにはいろいろなコミュニティが立ち上がってきていて、組織を超えた情報の共有・交流が活発になってきました。Tech-inとしては、何かの技術に特化するのではなく、技術に興味がある社員が社内外の色々なコミュニティに参加する第一歩になるような機会を提供していきたいと思っています。

そしてTech-inから始めたこの小さな渦が、だんだんと大きなうねりになっていき、最終的に新しいビジネスを生み出すタネになって欲しい。そうなる未来を想像すると、本当にワクワクしますね。

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