カルチャー

2022/05/16

中途社員が比べてみた、"今の会社"と"前の会社" ~社内コミュニティー イベントレポート~

中途社員が比べてみた、"今の会社"と"前の会社" ~社内コミュニティー イベントレポート~

「Tech-in」は、2018年に社内の有志によって立ち上げられた技術コミュニティーです。2022年1月に開催された「 Tech-in Meet up ♯15」は、普段のTech-inとは異なり、技術不問の特別版として開催されました。Tech-inの目的とする「組織の壁を超えたコミュニケーションの促進」にフォーカスして、中途入社のメンバーが社内も社外も知っている客観的な視点でKDDIのことをフランクにプレゼンしました。今回は、そのイベントから3人のメンバーの発表をご紹介します。

目次

■インタビュイー略歴


小糸

小糸 悠平

DX推進本部 ソフトウエア技術部 スクラム2グループ
2019年中途入社
多々良

多々良 里佳

DX推進本部 ソフトウエア技術部 ソフトウエア技術3グループ
2020年中途入社
柴田

柴田 翔平

DX推進本部 ソフトウェア技術部 技術戦略グループ
2020年中途入社

幸福度の視点で会社を比較してみた

幸福度の視点で会社を比較してみた

アジャイル開発部スクラム2グループ所属(発表当時)の小糸悠平です。「チームが楽しく仕事を続けていくために何ができるか」だけを考えているスクラムマスターです。今日は、幸福度の視点でこれまで在籍した会社を比較してみた話をしたいと思います。

幸福度の視点で会社を比較してみた

経歴ですが、KDDIが4社目になります。1社目は小規模のソフトウェアハウスで3年、2社目の電機メーカーF社で8年、3社目の電気メーカーM社で5年の経験を経て2019年にKDDIに入社しました。

幸福度の視点で会社を比較してみた

「あなたは今幸せですか?」
最初にこの質問をしたのは私の所属するアジャイル開発部で採用しているスクラムというフレームワークが、「幸福度」をとても重要視しているからです。

スクラムの生みの親であるジェフ・サザーランドはこんな言葉を残しています。

幸福度の視点で会社を比較してみた"

簡単に言うと、社員を幸福にすることは企業にとってもすごく重要だということです。社員が幸せであることで会社の未来は明るくなるので、皆さんが幸せかどうかは会社にとってもすごく重要、ということになります。

「幸せとは何か」を考えるのはさまざまな観点がありますが、今日は「WELL-BEING (ウェルビーイング)」という考え方に基づいて話をしていきたいと思います。

KDDIは「ウェル ビーイング」な会社

ウェル ビーイングを日本語に訳すと、「幸福」や「健康」という意味になります。WHO発表している「健康の定義」がこの考え方に近いと言われています。

幸福度の視点で会社を比較してみた"

ウェル ビーイングには「キャリア」「ソーシャル」「フィナンシャル」「フィジカル」「コミュニティー」と5つの要素から成り立ちます。これらの要素を、今まで私が在籍してきた4つの会社で比較したのが次の表です。

幸福度の視点で会社を比較してみた"

「キャリア ウェル ビーイング」
まず、「キャリア ウェル ビーイング」です。ワークライフバランスと言い換えてもいいかもしれません。KDDIは「◎」。「社外イベントへの参加、資格取得に協力的」、「残業が少なく、定時後に勉強会や家族とのイベントが組みやすい」など、一人一人の社員が目指すキャリアの実現をサポートしてくれる環境があるところが「◎」の理由です。

「ソーシャル ウェル ビーイング」
2つ目は「ソーシャル ウェル ビーイング」です。社会的な幸福という意味ですが、会社においては上司や部下同僚との関係性となります。KDDIの評価は「〇」。良いところとして「困っている人を助け合おうという雰囲気がある」「個人に責任が集中しない」という点が挙げられます。一方で「上司、同僚とのコミュニケーション量が少ない」という点が気になるので、「〇」の評価となりました。これは新型コロナ禍の影響もあるとは思います。

「フィナンシャル ウェル ビーイング」
3つ目は「フィナンシャル ウェル ビーイング」です。経済的な幸福というところで、報酬の額や報酬への納得感を示す指標です。KDDIの評価は「〇」。良いところは「生活に困らない報酬」という点。気になる点は「評価基準がはっきりしない」ところです。人事制度がジョブ型に移行中ということが原因なので、もう数年経てばもっと良くなると思っています。

「フィジカル ウェル ビーイング」
4つ目は「フィジカル ウェル ビーイング」です。身体的な幸福という意味で、健康かどうかという指標ですが、仕事に対するモチベーションもフィジカルウェルビーイングに含まれます。この点でのKDDIの評価は「◎」。理由は、「在宅勤務が十分に可能なところ」「会社組織としてモチベーションを高めることへの意識が強い」点です。そのおかげですごく働きやすいと感じています。

「コミュニティー ウェル ビーイング」
最後が「コミュニティー ウェル ビーイング」です。これは、会社や取引先、他の部署や地域との関係という部分の指標です。ここでのKDDIの評価は「〇」。「企業のイメージが良い」「社内コミュニティー活動が活発」という点がKDDIの良いところです。逆に、「社内コミュニティー以外で他部門との接点がない」「地域とのつながりが薄い」という点は、改善の余地があると思います。

以上が、「ウェル ビーイング」の観点から見たKDDIという会社の評価です。結論として、KDDIは自分にとって幸せな会社だということを改めて実感できました。改善できることは改善していき、より幸せになれるように業務を進めていこうと思います。

以上で私の発表を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。

2人目にご紹介するのは、アジャイル開発部 ソフトウェア技術3グループ(発表当時)でサービスデザイナーとして仕事をしている多々良里佳さんです。

コロナ禍の転職ヒストリー。入社からちょうど1年を振り返る

コロナ禍の転職ヒストリー。入社からちょうど1年を振り返る

アジャイル開発部 ソフトウェア技術3グループ(発表当時)の多々良里佳です。これまでのTech-inでは、エンジニアの方が登壇される機会が多かったと思いますが、今回は私自身の経験をもとに、デザイナーは転職をする際にこういうことを考えているということを、お伝えできればと考えています。

前職はデザインコンサルティングファームに6年半在籍して、ソフトウエアデザイン領域のコンサルティングに携わっていました。主なクライアントは大手通信会社やメーカーで、新規事業作りやデザイン組織導入支援など担当していました。また、個人的な活動として、東日本大震災で被害を受けた宮城県のいちご農家さんのUX改善やD to C強化の支援などにも携わっていました。

晴天の霹靂的、転職活動

前職では、外国籍の社員も多くダイバーシティが感じられる楽しい職場だったのですが、新型コロナの影響もあり、社長が急にUIUXコンサルティング事業からの撤退を発表したんです。そんな状況で私の転職活動が始まりました。

デザイナーとしての転職で、何を重視するかを考えたときに次の3つことが浮かびました。

コロナ禍の転職ヒストリー。入社からちょうど1年を振り返る

①「事業規模」:どの程度のスケールのサービス開発に関われるか。
②「デザイナーの裁量権・影響力」:会社やチームの中で、どのくらい裁量をもって仕事ができるか。
③「人」:向上心や学習意欲が高い人がいて、切磋琢磨しながら協働できるか。
私は、この3つを重視して転職活動を行うことにしました。

最終的にKDDIに決めた理由は、転職するにあたり重視した3つのポイントのうち、2つのポイントが「〇」の評価だったからです。

コロナ禍の転職ヒストリー。入社からちょうど1年を振り返る

まず「事業規模」。前職の時から「大きな仕事をしたい」「事業作りにもっと関わりたい」と考えていたので、「事業規模」の点では、KDDIの評価は〇でした。以前からKDDIの複数部門と一緒に仕事をしたことがあり、事業やプロジェクトの進め方について想像ができたことも大きかったです。

ただ、現在は、確かに大きい仕事には関われているのですが、大き過ぎてその全体像が掴みにくいと感じることもあります。部門間の連携が図りにくく、誰に相談すればいいのか悩むこともありますね。

次に「デザイナーの裁量権・影響力」。入社前にはこの点は不明でした。入社後に感じているのは、プロジェクトの中ではデザイナーとしての専門性を発揮できていますが、まだ会社全体での影響力があるとは言えないです(笑)。裁量権や影響力を持つにはもっとポジションを上げなければならないのかなと感じています。

3つ目の「人」については、かつて仕事をしたことがある方たちと、また一緒に仕事がしたいと思っていたので「〇」になりました。実際は、入社後に初めて知り合ったメンバーとお仕事をすることがほとんどですが、切磋琢磨できているとは感じています。このように判断して、KDDIへの転職を決めました。

デザイナーの存在意義を向上させる

上で挙げたことを踏まえてこれからやっていきたいことをまとめてみました。

コロナ禍の転職ヒストリー。入社からちょうど1年を振り返る

1つ目は「事業規模を活かす」ことです。部門間連携に関わる課題も感じているので、部門ごとの取り組みをキャッチアップしやすいように、社内のネットワークを広げ、より価値のあるサービスを生み出せる組織に貢献したいですね。

2つ目は「デザイナーの裁量権・影響力を高める」ことです。プロジェクトの中で良いパフォーマンスを発揮して結果を残す事はもちろん、ユーザーに喜ばれる新しい体験の創出や、KDDIの技術を生かした独自の価値を追求し続けていきたいと考えています。

3つ目は「人脈」です。同期もいませんし、自分自身の存在感もまだ希薄なのですが、地道に活動していきたいと考えているので、参加者の皆さん、ぜひ仲良くしてください!

最後に一言皆さんにお伝えしたい言葉があります。

“望みを捨てなかったものにのみ道は開ける”
「思うようにいかないのは当たり前であって、そのような時代にいかに振る舞うかが人の真価を決める」。

戦国武将の真田幸村の言葉です。私もこの言葉を忘れずに、大企業の中で埋もれることなく、自分に何ができるのかを追求し続けながら、KDDIにおけるデザイナーの存在意義を向上させる努力を続けていきたいと思っています。

以上で発表を終わらせていただきます。ありがとうございました。

エンプラをわたって気づく善し悪し~Move from Hitachi to KDDI~

エンプラをわたって気づく善し悪し~Move from Hitachi to KDDI~

サービス企画開発本部 企画開発戦略部(発表当時)の柴田翔平です。2013年4月に新卒で日立製作所に入社し、金融分野のシステムエンジニアとしてキャリアをスタートしました。主にメガバンクの勘定系システムのインフラ保守/運用業務を経験し、2019年1月にメガバンクの個人顧客向けマーケティング部門へ出向して仕事をしていました。

その後、出向解除になり自社に戻りましたが、出向時に担当したクラウド利活用推進の仕事に就きたい思いが強くなり、転職を決意しました。そして2020年8月、クラウドアーキテクトを募集中だったKDDIに入社しました。

前職は日立製作所で、メガバンクのお客様の仕事を担当したり、そのメガバンクに出向したり、転職先もKDDIという大企業だったりと、私は大企業で仕事をするのが好きなのだと思います。そこで今日は、同じ大企業である日立製作所とKDDIを自分なりに比較して、両社の違いや良い点、より良くなってほしい点についてお話ししたいと思います。

両社比較により見える企業風土

エンプラをわたって気づく善し悪し~Move from Hitachi to KDDI~

KDDIに入社して良いと感じたことは2つあります。「確立された社内プロセスがある」点と「コミュニティー活動が活発」な点です。日立製作所で私が業務に従事した限り、コミュニティー活動は盛んではなく、KDDIに転職して初めて経験したこともありました。

課題だと感じたのは、「社内システムがイケていない」「組織がサイロ化している」という点です。これは私の主観ですが、両社に共通した課題だと思います。大企業なので組織がサイロ化しがちなのは仕方ない面はあると思いますが、一方で社内システムはもう少し使い勝手がよくなってほしいと感じています。

セキュリティーに関する考え方も違いを感じました。日立製作所はモノづくりにルーツを持つので、相対的に見て厳格な管理になっていて、社員の意識も高い印象でした。一方、KDDIは、私がクラウド利活用推進の一環でセキュリティー管理に触れた際、セキュリティーに関する意識が少し低い人がいるという印象を受けました。

仕事はバランスよく、協調性とコミュニティー活動で組織サイロ化を打破

セキュリティーに関しては、ここをおろそかにしてすり抜けてしまうと、結局落とし穴にはまり、事故につながることがあります。対応する事が多い、監査担当の人と噛み合わないことがあるなど、業務に時間が割かれるのは確かですが、転ばぬ先の杖ととらえ、セキュリティーはぜひ大事にしていきたいです。

組織のサイロ化という課題は、業務の線引きをバランスよく柔軟に扱うことで改善できると思っています。各自の業務範囲を明確にすることは仕事の本質ではないので、協調性を持って仕事するべきだと思います。また、コミュニティー活動によって組織にとらわれない繋がりを生み出すこともサイロ化問題の解決に寄与すると思うので、コミュニティー活動はぜひ盛り上げていきたいです。

エンプラをわたって気づく善し悪し~Move from Hitachi to KDDI~

今日話したかったことをまとめると、
①皆さんセキュリティーをおろそかにしないようにお願いします。
②仕事の線引きはバランスよくやりましょう。協調性がないと、ポテンヒットが出てしまうので、お互いフォローしながらバランスよく仕事をしていければと思います。
③コミュニティー活動は、今後さらに盛り上げていきたいと考えています。よろしくお願いします。

以上、ご静聴ありがとうございました。

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