カルチャー
2025/06/30
MWC Barcelona 2025の裏側
~KDDI社員の現地でのリアルな1日に迫る!~

2025年3月3日から6日まで、スペイン・バルセロナにて世界最大級のモバイル展示会である「MWC Barcelona 2025」が開催され、KDDIは昨年に引き続き2度目の出展を行いました。今回は、現地で活躍した社員の一日を紹介。会期中に起こった出来事や、現地で得た学びについて伺いました。
目次
■インタビュイー略歴
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北村 直樹
- 経営戦略本部 経営企画1部
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菅井 麻矢
- 事業企画本部 マーケティング部
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手塚 隆二
- 渉外・広報本部 広報部
多くの想いを形にするために事前準備から奮闘!
MWC Barcelona 2025における皆さんの役割を教えてください。
手塚:私は、広報部のメンバーとして各メディアへの対応を担当していました。具体的には、ニュースリリースの配信や記者会見の開催、メディア向けの取材調整などです。MWCの会期中、国内外からさまざまな報道関係者が出席していたので、できるだけたくさんの方にKDDIの魅力をお伝えすることを心がけていました。

▲メディア対応中の手塚(左)
菅井:私は、ブースツアーを担当。KDDIの展示にご来訪されたVIPの皆さまに、各ブースをご案内、ブースの概要を説明しました。また会期前は、モビリティに関する展示についてのスケジュール調整やタスク管理など、いわゆるプロジェクトマネジメント(PM)業務に携わっていました。

▲モビリティの展示、KDDIのロゴが見えます
北村:私も会期前は、AIに関する展示のPM業務に携わっていました。そして会期中は、私を含めた5人のメンバーと共に受付を担当。チーム全員で協力し、ご来訪者さまに展示を楽しんでいただけるように心がけました。

▲経営戦略本部 経営企画1部 北村 直樹

▲AI基盤の展示
準備の段階で特に心がけていたことを教えてください。
菅井:心がけていたのは、多くの方の架け橋、緩衝材になることです。PM業務では、さまざまなステークホルダーの中心に立ってプロジェクトをリードしていく必要がありました。WGメンバーや、展示に協力をいただくパートナー企業、展示の制作を担当する代理店、それぞれにやりたいことがある中で、皆さんの意向を汲み取ることを意識していました。
北村:各ステークホルダーが、それぞれの立場や想いを持ってMWCに参加していましたからね。リソースが限られる中でも、皆さんの想いをできる限り形にする手助けができればと思っていました。
菅井:そうですね。皆さんがブースで表現したいことはたくさんあって、でも制作するためのコストや時間が限られている。その中でコミュニケーションをとり合って最適解を導き出していくことが苦労したことであり、今回学んだことでもありました。
北村:皆さんが満足のいく展示ができることは、本番のモチベーションを上げるためにも大事なことですよね。
また、受付を担当するメンバーは全員で5人いましたが、私以外は初参加でしたので、なるべく親しみやすい雰囲気づくりやチームづくりができるよう心がけていました。

▲受付対応中の北村
菅井:受付担当の中には私の同期が2人いたのですが、「北村さんが現場を仕切ってくれてすごく頼りになる」と言っていましたよ。
北村:よかったです! 皆さん英語が上手で…。むしろ私の方が頼らせてもらいました。
手塚:取材対応にご協力いただく中でも、現場のアットホームな空気を感じましたよ。皆さんお忙しいはずなのにそのような素振りは一切見せずに対応していただきありがたかったです。
北村:手塚さんは、今回のためにAEONに通ったそうですね。
手塚:そうなんです! 昨年のMWC出展に関する記事を読んで「来年は自分も参加したい!」と。そのためには語学力を身に付けなければと、昨年の3月からAEONに通いました。もともと英語を話すことに恥ずかしさがあったのですが、堂々と話せるようになりましたね。
菅井:会場では、皆さん上手に英語を話されていましたよね。私は、制作物の準備段階から「WAKONX」を英語でどう表現するか悩んで……。次回も参加することになれば、現地でもっと話せるようにAEONに通ってみようかな。
手塚:ぜひ! MWCへのアサインが決まってからは個別レッスンも受けていたのですが、具体的なブース展示についての練習もできるのでおすすめですよ。
菅井:ありがとうございます。手塚さんは、準備期間でどのようなことを担当していましたか?
手塚:私は、発信するメッセージの検討などに携わっていました。ブースの担当者取材や社長取材、海外メディア向けの取材など、それぞれの内容に合わせてインタビュイーがどのようなメッセージを発信するべきなのか、KDDIの魅力が最大限に伝わるメッセージを考えていました。
いよいよ開幕!現地対応メンバーの多忙な一日
皆さんの一日のスケジュールを教えてください。
菅井:まず朝7:00ごろに、ホテルのロビーに集合していました。朝食は、パンやハム、チーズ、フルーツなど、テイクアウトできる軽食がホテルで用意されていたので、それを食べていましたね。
北村:ホテルから会場までバスで30分程度。到着したら各ブースの準備作業をした後に全体朝礼を行い、8:30にいよいよ開場です。それからは、各々の担当業務に従事しました。

▲会場外観(Fira Gran Via, Barcelona, Spain)

▲全体朝礼の様子
菅井:VIP向けのブースツアーでしたので、基本的にはKDDIブース内にいました。ブースツアーには、さまざまな企業の方にお越しいただきました。中には大手企業の役員などもいらっしゃるので緊張感のある現場でしたね。多くの方にご好評をいただき、中には興奮しながら英語で“very good”と連呼される方もいました。
北村:私は2日目の午前中、受付のシフトがなかったので、他社の展示を見学していました。その日の歩数は2万歩を超え、正に足が棒になるほど歩き回りましたね。他社の展示もインパクトがあり、圧倒的な規模と迫力、技術力を肌で感じることができました。
手塚:私も空き時間に学ぶ姿勢でMWCに臨んでいました。他社のイベントスケジュールをチェックしながら、参加できそうなイベントには積極的に参加するようにしていました。ビックイベントだからこそ、何か大きな発表があるかもしれない……と。
お昼から午後にかけてはどのように過ごしていたのでしょうか?
菅井:お昼休憩は、各々とっていましたね。ホテルからテイクアウトを持ってくるなど、昼食は各自で準備していました。メディアの方向けには、おにぎりを配っていましたね。
手塚:そうですね。メディア向けに配っていたおにぎりが余っていて、多くの方が食べに来ました。他社のブースでは、食事を提供しているところもありました。
菅井:昼休憩を終えると、午後は取材に同席させていただきました。アメリカ・テキサス州に拠点を置くKDDI Spherienceの取材では、岩永CEOに加えて、急遽Head of Portfolio & Global Operations and CEOのBoさんも出席いただきました。今考えると、普段別の国にいる2人が揃うのはMWCだからこそ実現したことだったように思います。その瞬間に立ち会えたことは貴重な経験でしたね。

▲事業企画本部 マーケティング部 菅井 麻矢
手塚:私は、2日目に髙橋社長(当時)取材の対応をしました。当時の高橋社長にとって、社長として残り少ない期間での取材でしたので、7年間を振り返ってさまざまな思いを語られていました。取材の最後に「今MWCで活躍している皆さんを含めた若い世代が、今後のKDDIを担っていきます」とおっしゃっていて、非常に印象に残っています。
北村:身が引き締まりますね。私は午後から、受付業務をしていました。ブースで配布しているアンドロイドピンのみを目当てにいらっしゃる方もいるのですが、そういった方々にもせっかくなのでKDDIの展示を見ていただきたいと思っていました。そのために、ブースをご覧いただくことをピンの配布条件に加えて、複数展示を見ていただいた方にはトートバックをプレゼントしていました。ともになかなかの人気でしたので、より多くの方に展示をお届けするきっかけになったのではないかと思います。
世界にも通用するKDDIの強みを実感
MWC Barcelona 2025を振り返ってみて、いかがでしたか?
手塚:振り返ってみて、KDDIの強みを再認識することができました。実は、MWCが開催される直前に、消費者のモバイルネットワークの接続体感を分析しているOpensignal社がアワードを発表したんです。その結果、KDDIは全6部門のうち3部門で世界1位を受賞※しました。そのため、会期中に急遽授賞式を行うことに。世界の通信事業者が集まる場で、KDDIのプレゼンスを示すことができたのです。これをきっかけに、グローバルなビジネスチャンスにもつながるのではないかと考えています。
※Opensignal社のグローバルにおける通信体感分析において、6部門中3部門で世界1位を獲得

▲渉外・広報本部 広報部 手塚 隆二
菅井:私も、MWCに参加して改めてKDDIの強みを実感できました。モビリティやスタートアップなど、幅広く事業を展開していることに対して、来訪者から驚きや感心の声がたくさんあったんです。通信事業を通じて、さまざまなビジネスを展開できることを世界に示せたことは大きな成果ではないでしょうか。「KDDIは世界でも通用するんだ」と誇らしく思いました。
北村:昨年に引き続き参加させていただいたのですが、視野がさらに広がったように思います。昨年一緒にMWCに参加した方々とは、今でも業務を含めやり取りをしています。今年の皆さんとも今後もコミュニケーションをとっていきたいです。こうやって社内コミュニケーションが活発になることで、より多くのアイデアが生まれるはずです。MWCにチャレンジすれば、必ず得られるものと確信しています。
