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2026/05/29

海外の最先端と、日本の事業をつなぐ。
サンフランシスコで挑戦する、スタートアップ支援のやりがい

海外の最先端と、日本の事業をつなぐ。<br>サンフランシスコで挑戦する、スタートアップ支援のやりがい

KDDIはパートナー企業と連携しながら世界各国の拠点でビジネスを展開しています。海外における拠点数は66都市112以上です。事業領域が多岐にわたることから海外で経験できる業務も幅広く存在します。今回は、KDDI Open Innovation Fundサンフランシスコ拠点に駐在中の中川さんに業務のやりがいやキャリアについてお話を伺いました。
※拠点数は2026年5月現在

目次

■インタビュイー略歴


中川 惇太

中川 惇太

オープンイノベーション推進本部 OIビジネス開発部
2016年新卒入社。入社後はauアプリ企画・プロモーション事業に従事。2018年にauフィナンシャルサービスに出向し、新規事業やクロスユース施策の企画推進を担当。2022年に帰任し、空間自在プロジェクトや高輪ゲートウェイスタートアッププログラムの企画・運営、KDDI Open Innovation Fundの事務局を担当。2025年より現職。10月からサンフランシスコ拠点に駐在し投資検討を主軸に、海外スタートアップとの事業シナジー創出等に取り組む。

※KDDI Open Innovation Fund:スタートアップの成長を第一に、KDDIグループのさまざまなアセット提供や幅広い領域での事業連携を通じて、新たな事業を共創していくコーポレートベンチャーキャピタル。

「転職をしたかのように、挑戦ができる」職種と業務領域の広さ

投資や協業可能性があるスタートアップの情報を共有する会議の写真

▲投資や協業可能性があるスタートアップの情報は会議で共有します。右から同じ駐在員の仁科さん、中心がKDDIのパートナー企業グローバル・ブレイン社のブライアンさん

KDDIへの入社の決め手と、企画の業務に携わるきっかけを教えていただけますか。

大学時代に参加したKDDIのインターンシップがきっかけです。1週間ほどの短い期間でしたが、業務を体験する中で、「いろいろ事業をやっていて、おもしろいな!」と興味を持ちました。KDDIは通信事業だけでなく、金融・ヘルスケア・エンタメなど多様なビジネスに挑戦しているため、将来を考えた時に転職しなくても飽きずに働ける環境だと感じ入社を決めました。
入社後は、インターンで参加した部門に配属が決まり、やりたかった仕事を経験することができました。インターンシップを経験して入社したので、あらかじめ業務を少し理解することもできて良かったと思っています。

KDDIのリアルな現場を体感!
2028年新卒インターンシップ全10コース募集開始

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入社から海外赴任までは、どのような業務を担当していたのですか?

入社後の初期配属は、BtoC向けの企画部門に配属となり、auアプリの企画・プロモーションに2年携わりました。お客さまがどのようにサービスを利用し、何に価値を感じるのかをデータや声から読み解き、施策に反映していく業務にやりがいを感じました。その経験を生かして、グループ会社での事業拡大に貢献をするため、auフィナンシャルサービスに出向をしました。そこでは4年間au PAYマーケット向けの後払い決済サービスの新規事業企画開発やAIツールの新規導入、金融グループのクロスユースの企画や施策を実施しました。キャリアを積む中で、「アイデアを考えて、何か新しいものを生み出す」ことへのやりがいを感じたことをきっかけに新規事業により深く関われる部に異動したいと考え、社内異動制度を利用して現部署であるオープンイノベーション推進本部に異動が叶いました。
異動後は、自身のやりたかった新規事業関連やスタートアッププログラムの企画・運営に従事しました。例えば、JR東日本の施設やKDDIの5Gなどのアセットとスタートアップの技術を掛け合わせ、街の体験価値を共創する取り組みとして、「高輪ゲートウェイスタートアッププログラム」をJR東日本と協働で企画・運営し、テーマ設計・募集・広報・採択・PoC推進・プレスリリース発表までを一貫して実行しました。
※クロスユース:auをご利用いただいているお客さまに、au PAYカード、auじぶん銀行など当社の関連サービスをご利用いただくこと。

海外勤務は入社当時から希望していましたか?

大学在学中の留学で異文化に触れて視野が広がっていたことも影響はしていますが、MWCなどの海外出張を通して海外スタートアップとの接点が増えたことがきっかけです。チャンスがあれば海外で挑戦をしたいと思い上司に伝えていました。
現在は、KDDI Open Innovation Fund(以下、KOIF)サンフランシスコ拠点のメンバーとして、現地の有力ベンチャーキャピタルや、スタートアップとの日常的なネットワーキング構築を通して、有望なスタートアップとの協業や投資の検討をしています。国内スタートアップの海外進出支援、海外のテックイベントなどの社内外へのレポートなども実行します。駐在前は国内で2年ほど、KOIFの事務局として、投資の意思決定を行う会議体の運営、社内やグループ企業とスタートアップの協業機会創出支援、既存投資先の管理・支援、ファンド運用状況のボードメンバー向けレポートを担当していました。国内でスタートアップ支援に関わる業務を経験したからこそ、世界最先端のテクノロジーやビジネスに身近に触れられるサンフランシスコで挑戦をすることができています。
※MWC:Mobile World Congressの略。スペイン・バルセロナで開催される世界最大のモバイル関連展示会

日本から世界へ、KDDIがMWC26で描いた「未来の街角体験」現地レポート

日本から世界へ、KDDIがMWC26で描いた「未来の街角体験」現地レポート

海外で直面する壁とその乗り越え方

サイバーセキュリティのイベント(RSAC)に参加したときの写真

▲サイバーセキュリティのイベント(RSAC)に参加したとき。左がKOIF投資先のResemble AI社のメンバー

語学で苦労されている点や、その解消方法を教えてください

有望なスタートアップとは基本的に面会をしているので、自分に馴染みが薄い領域や先端技術の専門用語などは、理解が難しいこともあります。わからない時は率直に聞き、AIツールも活用しながら伝え方の工夫をしています。一度で理解されなくても、対話を重ねることで信頼関係を築いていく。その積み重ねが、次の機会につながっていると実感しています。
駐在前の英語学習に関しては、グループ会社のイーオンなどの英語学習プログラムを活用していました。また、部門で英語学習に向けた取り組みもあり、そちらにも参加していました。海外のスタートアップやベンチャーキャピタル(以下、VC)にKDDIの事業について説明できるように、過去駐在していた先輩社員が有志で開催をしている「英語塾」で日々語学力を磨いていました。

海外駐在をして感じる難しさや、壁があれば教えてください

海外スタートアップと協業・投資を検討する際は、「良い技術がある」だけでは前に進まない難しさがあります。まず、国や企業によって意思決定のスピード感や進め方が違い、期待値のすり合わせに時間がかかることがあります。また、成長しているスタートアップほど他社からの引き合いも多く、こちらが検討したいタイミングで優先度を上げてもらえないケースもあります。さらに、そもそも日本・アジアへの進出を急いでいないケースもあります。
こうした前提の違いを早い段階で見極め、双方にとって筋の良いテーマに落とし込むことが重要だと感じています。理想はたくさんありますが、双方が前向きな気持ちを持って利害や意思が一致するところまで到達するのは非常に難しいです。企業観やビジネススピード、事業に対する価値観の違いもあり、その一つひとつを丁寧に乗り越えながら、信頼関係を築いていくことこそが、海外でスタートアップと連携するうえでの大きな挑戦であり、醍醐味でもあると感じています。

日本との文化の違いでおもしろいなと思うことや、ギャップについて教えてください

個人的には「コーヒーからビジネスが始まる」ことに文化の違いを感じます。海外では、日本のように会議室で資料を広げて打ち合わせをする前に、まずはカフェでコーヒーを飲みながら話してみる、というスタイルがとても一般的です。堅いプレゼンや細かい説明よりも、まずはお互いの考えや関心をカジュアルに共有する、そうした会話の中から、自然とビジネスの話が広がっていきます。そこで事業の可能性を感じた場合には、日本国内の部門に相談したり、KDDI アメリカと連携したりと、次のアクションにつなげていきます。
最初の一歩がとてもフラットで、人と人との会話を大切にしている点は、日本との大きな違いだと感じています。
もう一つ、印象に残っているのが、現地のVCの方に聞いた「Pay it forward」という考え方です。直訳すると「先に渡す」という意味で、自分が誰かに助けてもらったとき、その恩を同じ人に返すのではなく、別の誰かに手渡していくという助け合いの精神を指します。善意を自分の中で完結させるのではなく、次の人へとつないでいく価値観です。サンフランシスコは世界中から人が集まり、移民も多く、バックグラウンドや価値観、文化の異なる人たちが共存しています。競争が激しく合理性が重視されがちなビジネスの世界ですが、打算的に考えるのではなく、「お互いに助け合い、支え合う」という姿勢は、こうした多様な環境だからこそ自然に根付いていると感じます。日本とは異なる文化の中でこうした考え方に触れることで、ビジネスの進め方だけでなく、人との向き合い方そのものについても、多くの学びがあると感じています。

現地で、休日にサンフランシスコ・ジャイアンツ球場で野球観戦をしている様子の写真

▲現地で、休日にサンフランシスコ・ジャイアンツ球場で野球観戦をしている様子

自らが発掘した海外スタートアップで、KDDIの新規事業の創出に貢献したい

今までの経験が、今のキャリアに生かせていることがあれば教えてください

国内企画で培ったお客さま視点を考えてビジネスを考える仮説思考、出向経験で学んだ本社とグループをつなぐ調整力、スタートアップ支援で広がった事業拡大のための多角的な視野。それらはすべて、現在の海外の最先端と、日本の事業をつなぐ仕事につながっていると考えています。
今までで一番難しいと感じたのは、出向時に経験したグループ会社のクロスユースの施策です。グループ会社の利害など調整をして、決められた期日までに実施するのは、自分だけで考えてどうにかなるわけではない、もどかしい経験がありました。
今は相対先がグループ会社から海外スタートアップに代わりましたが、パートナー企業と双方にとって価値ある関係を築くためには、過去の経験を組み合わせて考える力が欠かせないです。KDDIだけの利益だけでなく、社会的なインパクトも考えて業務ができ、これまでのキャリアが今の仕事を支えていると日々実感しています。

今後のキャリアはどのように考えていますか?

KDDIは幅広い領域に事業展開しているので、一つの会社でキャリアを積む中で多様なビジネスを経験できるチャンスがある会社です。人事制度としても語学学習支援や異動制度など、自分がやりたいことを挑戦できる環境も整っています。
必要なスキルを業務や語学研修など吸収をすることで、制度だけでなく上司や周囲の人の協力も得られることもでき、さまざまなキャリアチャンスを掴むことができる会社だと考えています。
また、何事にもポジティブに考える思考はこれまでのキャリアを考え方に、大きく影響しているかもしれません。入社3年目に出向したグループ会社は100人程の規模だったこともあり、近くに総務や人事などのコーポレート部門がいたので、会社がどう動いているかを広い視点で見ることができたことも、良い経験になったと感じています。新しい環境にも溶け込もうと置かれた環境をポジティブに受け入れ、さまざまなことに興味を持ちチャレンジをする考え方がキャリアを広げるチャンスだったと思っています。
合併により発足したKDDIはではさまざまな部門が連携する文化がありますし、挑戦できることがたくさんあります。将来は、自らが発掘した海外スタートアップへの投資やパートナーシップを通して、新規事業の創出に貢献したいと考えています。海外での経験は目的ではなく、その先にある挑戦を実現するための手段であるため、組織力を最大化できる人財を目指していきたいです。

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