技術・サービス

2024/08/30

全国の球児たちをKDDIが応援!バーチャル高校野球

全国の球児たちをKDDIが応援!バーチャル高校野球

今年も高校球児たちの熱い夏がやってきました。夏になると、母校や地元代表校の勝敗が気になって仕方がないという方も多いのではないでしょうか。心奪われ、応援せずにはいられないのが高校野球とも言えますが、そんな高校野球ファンから熱い支持を得ているコンテンツが「バーチャル高校野球」です。今回はサービスに関わる皆さんにその楽しみ方やサービスの裏側、KDDIが取り組むスポーツに対する思いをお聞きしました。

目次

■インタビュイー略歴


梅原 卓郎

梅原 卓郎

マーケティング本部 マーケティング企画部
渡邉 真人

渡邉 真人

マーケティング本部 R&Aセンター
鈴木 彰太

鈴木 彰太

事業創造本部 LXサービス企画部

夢や希望を与える高校野球だからこそ KDDIが届けたい

「バーチャル高校野球」とは何ですか。

鈴木:2015年に、朝日新聞社様と朝日放送様が始めた高校野球のライブ配信コンテンツです。当初は地方大会の一部しか配信していませんでしたが、2018年に、KDDIと運動通信社様が共同運営しているスポーツメディア「SPORTS BULL」でも配信されるようになり、本当に多くの関係者の思いが実って、2023年には地方大会の全試合を配信できるようになりました。

バーチャル高校野球
バーチャル高校野球

▲「バーチャル高校野球」の地方大会動画とニュース

高校野球を取り巻く環境は、昔と変化しているのでしょうか。

鈴木:大谷翔平選手の活躍やWBCなどで球界は盛り上がっていますが、少子化やスポーツの多様化により野球の競技人口は年々減っています。指導者や審判の数も減っていますし、高野連の加盟校も減っているという実態があります。

渡邉:小学生も4〜5校で1チームというところが少なくありませんね。この先もっと減っていくことが想定されていると言われています。

鈴木:そんな状況ですが、高校野球は多くの人に夢や希望を与えるスポーツです。その素晴らしさを通信の力でKDDIがサポートする意義は大きいと思っています。

事業創造本部 LXサービス企画部の鈴木彰太

▲事業創造本部 LXサービス企画部の鈴木彰太。「学生時代はアメリカンフットボールをやっていました。スポーツは大好きです。」と語る

皆さんはどのように「バーチャル高校野球」に関わっていますか。

梅原:私が所属するマーケティング企画部では、学生スポーツの応援を通じて、「au ブランド魅力化」に取り組んでいます。私たち3人は「バーチャル高校野球」を通して学生スポーツの素晴らしさを広めるために活動していますが、立ち位置は異なるものの、それぞれが所属する3部門が連携して盛り上げています。

鈴木:私はLXサービス企画部で「SPORTS BULL」を共同運営している運動通信社様の窓口担当をしています。「バーチャル高校野球」を通じて、より多くの方に高校野球を楽しんで頂きたいです。

渡邉:私の所属するR&Aセンターでは、「バーチャル高校野球」を視聴していただいたお客さまの体験価値を考えています。アプリのUIデザインやSNSからの動線設計などを通じて、多くのお客さまに視聴いただくための取り組みを行っています。

日本全国で3400試合以上を ライブ中継

地方大会も含む全試合のライブ配信を実現するまでの経緯を教えてください。

鈴木:より多くのファンの方に喜んでいただくために、2021年に全試合を配信するプロジェクトが立ち上がりました。母校や地元の高校の勝敗が気になる人は多いですよね。テレビ中継がある試合は一部ですし、直接試合を見に行ける人ばかりではない。ご家族や同級生の活躍を見られるようできたらどんなにいいだろうかと思いました。「すべての球児の晴れ舞台を余すことなく配信する」という関係者皆さまの強い思いで実現しました。

配信体制のベースは、朝日放送様など全国の関係者の皆さまのお力をお借りしつつ、KDDIとしてもJ:COMと連携して配信に携わったと聞いています。またKDDIエンジニアリングにもネットワークの整備や品質の面で、協力してもらいました。KDDIグループが連携してお届けできた配信だと思っています。
天候に左右されるスポーツなので、雨で試合が急遽順延になることもあります。同時並行で試合が進んでいるので人員確保も大変なのですが、柔軟な体制で対応しています。

昨年の第105回全国高校野球選手権記念大会の配信試合数がギネス世界記録に認定されました。

梅原:天候の影響で順延もある中、調整しながら全試合を配信することは簡単ではありません。関係者全員の信念が、この偉業を成し遂げたんだと思います。

「バーチャル高校野球」が、ギネス世界記録™に認定!

「バーチャル高校野球」が、ギネス世界記録™に認定!昨夏の第105回全国高校野球選手権記念大会で3,482試合配信を達成。公式認定証授与式を開催

渡邉さんは、高校球児だったそうですが、その立場から見て全試合配信についてどのように思われますか。

渡邉:すべての試合が映像で見られるのはうれしいですね。私が出場した2008年の試合のスコアボードがサイトに残っていたのですが、もし映像をアーカイブで見られたら最高です。私の地元である埼玉の場合、試合会場は5~6カ所ありますが、テレビで放映されるのは大宮にある球場だけです。近年は酷暑ということもあり、例えば高齢の方が現地に行くのは非常大変なことです。「バーチャル高校野球」なら、どんなお客さまでも試合映像のリンクをLINEで送ればスマホですぐに見られます。そういった意味でもデジタル革命を起こしているのではないでしょうか。

マーケティング本部 R&Aセンターの渡邉真人

▲マーケティング本部 R&Aセンターの渡邉真人。「ガチの高校球児でした。もしあの時の映像をアーカイブで見られたらという思いがあります。」と語る

視聴者からの反響はいかがですか。

梅原:学生スポーツ応援コミュニティ「ANYTEAM」と連携しているので、高校野球を視聴しながら応援メッセージを送ることができます。昨年は8万件のコメントが投稿され、高校野球ファンの高い熱量を感じました。今年も7月中旬から応援メッセージが急増しています。試合中に応援メッセージが流れてくるので、ライブを見ている視聴者同士の一体感が感じられて面白いですよね。
今年は昨年以上に、au Styleをはじめとしたauショップでも全面的な協力体制で臨んでいます。デジタル、リアル両面で多くの方に高校野球の魅力を伝えていきたいです。

学生スポーツ応援コミュニティ「ANYTEAM」

スポーツファンのニーズとマッチ スマホで高校野球

スマホで高校野球が視聴できるようになったことで、どのような影響がありますか。

渡邉:影響は大いにあります!高校野球の試合は日中なので、外出中にスマホで視聴したいというお客さまが多くいらっしゃいます。やはり、高校野球はお客さまの関心度が非常に高いコンテンツなんです。

梅原:スマホが普及し、いつでもどこでもインターネットで動画を見ることが当たり前になった時流とスポーツファンのニーズがマッチしていると思います。学生スポーツは、OB・OG、指導者、地域の方々、応援する企業など……と応援するたくさんの人に支えられています。高校3年間の成長を見守って応援してあげたいという気持ちを多くの方が持っているので、熱量が高いのではないかと考えています。

マーケティング本部 マーケティング企画部 マーケティング企画2Gの梅原卓郎

▲マーケティング本部 マーケティング企画部 マーケティング企画2Gの梅原卓郎。「子どもが野球をやっています。良い環境づくりには周囲の応援が不可欠です」と語る

今後、どのように「バーチャル高校野球」をはじめ、スポーツの取り組みを進化させたいと考えていますか。

鈴木:今後もKDDIの有する通信と配信の技術によって、高校野球の普及・発展を応援すると同時にスポーツの魅力をより多くの人々にお届けすることで、新たな時代におけるスポーツの普及と発展に貢献していきたいです。

映像コンテンツの配信を通して 学生スポーツを応援していきたい

「バーチャル高校野球」は、KDDIが掲げる新サテライトグロース戦略の未来人財育成の取り組みにも寄与していますね。

鈴木:全試合を配信していますので、高校球児の皆さんが他の選手のプレーを観察し自身の技術向上に活用するなど、能力支援につながっていると思います。

梅原:未来人財育成のためには、周囲の応援が不可欠です。「バーチャル高校野球」をはじめとする魅力的なコンテンツを世の中に提供して、学生スポーツの裾野を広げることが重要です。その結果、応援する人を増やすことで、コンテンツ自体のポテンシャル拡大にも貢献したいです。

この記事をシェア

Facebook LINE Twitter

RECOMMEND おすすめ記事

RANKING 人気記事ランキング