PROJECT

ワクワクを創造する、100年先を見据えた「まちづくり」への挑戦

場所や時間にとらわれない多様な働き方やくらしを創出する「空間自在プロジェクト」。
2025年開業予定の「TAKANAWA GATEWAY CITY」では、KDDIとJR東日本がタッグを組み、そんな“新しい分散型まちづくり”に取り組んでいます。今回は、同プロジェクトに携わるメンバーに集まってもらい、それぞれの役割や参画の経緯、そして本プロジェクトの開発によって実現される未来像や今後の展望などについて話を聞きました。

MEMBER

  • 坂本 直弥
    坂本 直弥
    ソリューション推進本部
    ソリューション2部
    品川開発プロジェクトG
  • 早瀬 大祐
    早瀬 大祐
    DX推進本部
    スマートシティ推進室
    PFデザインG
  • 味志 里咲
    味志 里咲
    ビジネスデザイン本部
    エネルギー・運輸営業部
    営業1G
  • 谷 知幸
    谷 知幸
    事業創造本部
    BI推進部
    オープンイノベーション推進1G

※掲載されている情報は、撮影当時のものとなります。

このプロジェクトにおける、メンバーそれぞれの役割は?

坂本 直弥
坂本

わたしは、まちびらき後のインフラ基盤に対し、安定稼働と変更要求への迅速な対応を行う運用設計を担当しています。本プロジェクトは100年先を見据えた”実験都市”というコンセプトを掲げており、将来的にスタートアップ企業などが迅速に実証実験を行えるよう、ネットワークやサーバーなどのインフラを整備することがミッションの一つです。

早瀬 大祐
早瀬

わたしは、坂本さんが構築を担当しているインフラ基盤をベースに、新たな体験の創出や、効率的なまちの運営を実現するための仕組みづくりを行っています。具体的には、ロボットやアプリケーション、データ基盤などです。それらの構想策定から、要件定義、設計、開発までを一貫して担当しています。

味志 里咲
味志

わたしは営業として、プロジェクトに関わる社内関係者や各ステークホルダーとの調整業務を担当しています。また、「空間自在プロジェクト」全体の観点では、高輪エリアだけでなく、将来的な他エリアへの展開までを見据えたお客さまとの対話やご提案を行っています。

谷 知幸

わたしは本プロジェクトの開業にむけて、パートナーとの新たなビジネス共創やそれに向けた実証実験などを推進していく役割を担っています。具体的には、街を走り回るロボットやリアルな街を再現できるデジタルツインなどの領域について、企画、設計、事前検証を経たビジネス化までを一貫して進めています。また、スタートアップと新たなビジネス創出を目指す「高輪ゲートウェイ Startup Program(※)」の運営なども担当しています。

※高輪ゲートウェイ Startup Program:TAKANAWA GATEWAY CITYを舞台として、スタートアップがJR東日本・KDDIと共に、未来の「まちづくり」を目指す共創プログラムのこと。

それぞれがこのプロジェクトに参画するに至った想いや経緯は?

坂本 直弥
坂本

KDDI入社後はネットワーク系の運用を長く担当してきましたが、もともと、「新しいことや、誰もやったことがないようなことにチャレンジしてみたい」という気持ちが強くあり、それを周りのメンバーや上司にも日頃から伝えていました。そんな中、本プロジェクトのプロジェクトの話があがり、上司から「やってみる?」と聞かれ、即答で「やりたいです!」と答えたことが、参画に至ったきっかけです。社員のやりたいという気持ちを尊重してくれる会社であることはKDDIの大きな魅力だと感じています。

早瀬 大祐
早瀬

もともとはクラウド基盤に関わるシステム開発の業務をしていたのですが、サービス企画などにも携わりたいと入社時から思っていました。その後、法人向けのサービス戦略を検討する部署に異動し、スマートシティ分野のリサーチや戦略策定を手掛ける仕事を担当した際、現部署のリーダーに声を掛けていただきました。自身の想いを日頃から周りに伝えることはもちろんですが、それに加えて、目の前の仕事を通じてできることを増やし、周りからの信頼を得るというのも、自分のやりたい仕事を実現する上ではとても大切なことだと思っています。

味志 里咲
味志

就職活動時からまちづくりに興味があり、人々の生活に影響を与えるような規模の大きな仕事がしたいと考えていました。九州の佐賀県出身ということもあり、「将来的には佐賀県でまちづくりに関わる仕事がしたい」という思いを入社後も伝えて続けていたところ、上長から声をかけていただき本プロジェクトに参画することになりました。KDDIは大企業ですがとても風通しがよく、新入社員の意見であってもしっかり聞いてくれるところは魅力だと思います。

谷 知幸

わたしはKDDIへの入社以降、コアネットワーク設備の開発業務を担当していたのですが、早瀬さんと同じく、いつかはサービスの開発や企画にも携わってみたいと思っていました。その思いを日頃から周りに伝えていたところ、人事異動のタイミングで声を掛けていただき、異動したのがきっかけです。やはり周りの人たちに自分の思いを伝え続けること、そして最適なタイミングだと思えば自ら手をあげることが、やりたい仕事を叶える上ではとても大切だと思います。

今回のプロジェクトを通して、期待されている具体的な成果や影響は?

坂本 直弥
坂本

インフラに関して言えば、本プロジェクトでは新たにビルが5棟建つ予定で、それらのビルをすべて統合ネットワークでつなぐ計画があります。世界最大規模のSD-LANによる街区横断の統合ネットワークが実現される形になるため、ビル間の設備の自動化やコントロールの面をはじめ、これまでになかった取り組みも数多く実現できると考えています。

早瀬 大祐
早瀬

まち全体のデータを収集・活用することによって、より安全で安心なまちづくりの実現につながると感じています。3D都市モデル上で災害発生時の避難シミュレーションを行い、防災計画の検証を行うといった取り組みも進んでいます。その他にも、ロボットを活用した業務の効率化・高度化の実現や、様々なユーザー接点を通じた情報発信など、まちづくり×デジタルの新たな可能性が多く検討されているところです。

味志 里咲
味志

ゼロベースからスマートシティの構築を検討する“グリーンフィールド型”のプロジェクトであり、通信を強みとするKDDIと交通インフラを強みとするJR東日本とがタッグを組んだ共創プロジェクトだからこそ、これだけ大きな規模で多くのチャレンジングな取り組みを実現できていると感じています。“実験場”である本プロジェクトが開業することによって、きっとここから、人々の生活にインパクトを与えるような新たなサービスも多数生まれていくのではないでしょうか。

谷 知幸

事業者にとってだけでなく、この場を利用するすべての方々に新しさやワクワクを感じていただけるようなまちづくりと、その具体的な仕組みやサービスを提供することだとわたしは捉えています。KDDIとして本社を高輪ゲートウェイに移転することも決定しているため、今後は利用者としてもまちづくりに参画することで、より心豊かな暮らしの実験場といったビジョンの実現に貢献していけると考えています。

今後このプロジェクトをどうしていきたい?
そして、どんな未来をつくっていきたい?

坂本 直弥
坂本

このプロジェクトは2025年の完成を迎えて終わりではなく、むしろそこからがスタートです。「空間自在プロジェクト」として、このプロジェクトの事例をコアに、今後どのように他のエリアや地方へ広げていくかが大切と言えます。その上で、感動的な体験やワクワクするような新しいことを生み出し続けられるような環境を提供することで、どんな場所でも、住む人や働く人、訪れる人、すべての人がまちをつくっていけるような世界観を実現していきたいです。

早瀬 大祐
早瀬

まさに、2025年がゴールではなく“土台”が出来上がるに過ぎません。今後は「TAKANAWA GATEWAY CITY」をワクワクできる街にしていくのはもちろん、本プロジェクトの事例をもとに、日本だけでなく世界のあらゆるエリアで、「KDDIがパートナーになると素敵なまちづくりができるよね」と言われるような存在になっていけたらと考えています。まちにいらっしゃる方の視点はもちろんビジネス視点も含めて、持続可能な形で人々の生活を少しでも楽しく、また便利なものにしていきたいです。

味志 里咲
味志

わたしも同じ想いで、地元である佐賀県などの地方都市を含めて、「TAKANAWA GATEWAY CITYのようなまちをここでもつくりたい!」と言っていただけるように、アピールポイントをどんどん伝えていきたいと考えています。とはいえ、スマートシティそのものを展開するというよりも、エリアの価値をいかに高めていくか、その本質に寄与することが大切だと考えています。本プロジェクトの事例をもとに、地域ごとに合ったソリューションを生み出しながら総合的にまちづくりをデザインしていける、そんな存在に、わたし自身も成長していきたいです。

谷 知幸

実際に「TAKANAWA GATEWAY CITY」が開業した後には、今以上にまちの人流や、そこで働く人、暮らす人などのデータが集まっていくはずです。そのデータを、日々の暮らしをより快適に、便利にするために皆様に利活用していただくことはもちろん、わたし自身も、それをもとに新しいチャレンジや実証、サービスの開発などを手掛けることで、より良いまちづくりに貢献していきたいです。「KDDIが関わっているまちっていいよね」と言っていただけるような存在になれたら、こんなに嬉しいことはないですね。

こんな想いを持ったひとと、一緒に働きたい。

坂本 直弥
坂本

物事をポジティブにとらえながら取り組める人と一緒に仕事がしたいです。本プロジェクトのようなスマートシティプロジェクトは、正解がない中で各ステークホルダーと協議しながら、大きいゴールに向かって走りきる仕事でもあります。だからこそ、自分なりの思いに加えて、自分自身もワクワクしながら取り組める人であれば、きっと良い相乗効果が生まれていくと思っています。

早瀬 大祐
早瀬

新しい体験や価値を世の中に届け、根付かせたいという思いを持った人と一緒に働きたいです。特に「根付かせたい」という部分が、スマートシティに携わる上ではキーポイントだと感じています。新しいアイデアに対して、実証実験で終わるのではなく、人々のくらしの中に組み込まれていくまで、熱意を持って根気強く取り組める人であれば、きっと活躍できるはずです。

味志 里咲
味志

何事も楽しむことができる人と一緒に働きたいと思っています。スマートシティプロジェクトは長期のものであり、また困難も多いプロジェクトですが、暗いムードの打合せはほとんどありません。より良い未来の実現というビジョンのために、常に前向きに取り組める方であれば、大変な中でもチームワークできっと乗り越えられると思います。

谷 知幸

新しいものに興味を持ち、変化を楽しめる人と働きたいと思っています。長期的なプロジェクトだからこそ、状況は常に変化し続けます。そういった中では、1つの考えに固執するのではなく、「こういう状況であれば、また改めて考え直そう」というスタンスも非常に大切。その変化や新しいアイデアを生み出すことを楽しめる人であれば、一緒に働くことをわたし自身も楽しめると思っています。