PROJECT

環境に負荷をかけない、社会インフラを提供する会社を目指して。

新中期経営戦略 (23.3期-25.3期)におけるマテリアリティ(新重要課題)のひとつに「カーボンニュートラルの実現」を掲げ、2030年までにCO2排出量を実質ゼロにすることを目指しているKDDI。今回は、カーボンニュートラルの実現に向けて日々活動しているプロジェクトメンバーたちに、具体的な取り組みや、今後の展望などについて話を伺いました。

MEMBER

  • 青木 圭秀
    青木 圭秀
    サステナビリティ経営推進本部
    サステナビリティ企画部
    カーボンニュートラル戦略G
  • 柏木 真由子
    柏木 真由子
    サステナビリティ経営推進本部
    サステナビリティ企画部
    カーボンニュートラル戦略G
  • 宮崎 典行
    宮崎 典行
    技術統括本部 技術企画本部
    ネットワーク企画部
    カーボンニュートラル推進室
  • 市村 豪
    市村 豪
    技術統括本部 技術企画本部
    ネットワーク企画部
    カーボンニュートラル推進室

※掲載されている情報は、撮影当時のものとなります。

このプロジェクトにおける、メンバーそれぞれの役割は?

青木 圭秀
青木

KDDIにおけるカーボンニュートラル実現に向けた戦略・企画の立案や、社内横断での取り組みの推進・制度の整備などを担当しています。カーボンニュートラルはすでに、今後も人間が豊かに生きていくためには必要不可欠な取り組みになっていると思っていますし、その領域に携われることには個人的にもやりがいを感じています。

柏木 真由子
柏木

主に、「KDDI Green Partners Fund」の運営と、同ファンドを通じたスタートアップ企業への出資や支援を担当しています。エネルギー・テック領域で優れた技術を持つスタートアップに対し、資金やKDDIのアセットを提供することで成長に貢献するとともに、KDDI自身としても新たなチャレンジやビジネスに繋げられないかを日々検討中です。

宮崎 典行
宮崎

技術部門の一員として、全国各地で使用する通信設備の消費電力削減技術や蓄電技術、太陽光発電技術などに関する施策の検討・企画・取りまとめなどを担っています。自部門のみでできることは限られていますので、社内の関連部門と連携しながら、どんなアプローチができるかを模索し続ける毎日です。

市村 豪
市村

カーボンニュートラルに向けた取り組みを、技術統括本部が一体となって進められるようにすることが、カーボンニュートラル推進室の責任者である私の役割です。非常に高度で専門知識を必要とする通信設備が多いKDDIですが、各技術部門のエキスパートと協力しつつ、一歩ずつ確実に、カーボンニュートラル実現に向けた技術開発を進めています。

KDDIがカーボンニュートラルに取り組む意義は?

青木 圭秀
青木

KDDIが提供している通信サービスは、今や社会インフラとなっています。自社に限らない持続可能な開発の土台となりうるインフラを提供している我々が、まずは先陣を切ってカーボンニュートラルを目指すこと、そしてこの取り組みを社内外に広めていくことには、大きな意義があると考えています。

柏木 真由子
柏木

また、ここ数年間は、社会課題や環境課題の解決にいかに取り組んでいるかが企業の評価指標のひとつにもなりつつあります。対クライアントの貢献だけでなく、対社会の課題解決にも積極的に取り組むことは、サステナビリティの観点ではもちろんのこと、自社の成長の観点でも必要不可欠なものになってきているのです。

宮崎 典行
宮崎

ちなみにKDDIは、新中期経営計画を掲げる以前にも、サステナビリティやカーボンニュートラルに関する取り組みを行っていました。新中期経営計画におけるマテリアリティとして、改めて「カーボンニュートラルの実現」を掲げたのは、KDDIがこの領域に今後より注力していく、という決意の表れでもあります。

市村 豪
市村

目下の課題として取り組むべきは、全国各地の通信設備で使用する装置の電力消費に起因するCO2排出量の削減です。KDDI全体の事業におけるCO2排出量のうち、実に98%がこの通信設備での電力消費によるものになっているため、省エネ化・再エネ化といった新たな技術導入にも果敢に取り組んでいきたいと考えています。

カーボンニュートラルの実現に向けて、どんな取り組みをしている?

青木 圭秀
青木

特徴的な取り組みのひとつが、「KDDI Green Partners Fund」の設立だと思っています。カーボンニュートラルの実現に向けて、有望な技術を持つスタートアップを発掘し、成長支援をさせていただきながら、一緒に社会全体のカーボンニュートラルを目指す座組ができているというのは、まさにオープンイノベーションを得意としているKDDIならではと言えるのではないでしょうか。

柏木 真由子
柏木

具体的には、さまざまなスタートアップ企業と面会し、その後、市村や宮崎をはじめとする社内のメンバーと、どのように取り組みを進めていけるかをディスカッションしています。これまでの実績としては、「薄くて軽くて曲がり、さらに曇りの日や室内でも発電する」というフィルム型の次世代太陽電池を研究開発・製造している企業や、「リチウムイオン電池に含まれるレアメタルを抽出し、新たなリチウムイオン電池の材料とする」技術を持つ企業、竹などの植物繊維を素材として活用でき、さらに自然環境で分解される性質を持つプラスチック代替素材を開発・製造する企業に出資をさせていただきました。

宮崎 典行
宮崎

技術部門における具体的な取り組みとしては、国内データセンターを含む国内通信設備の使用電力を、CO2排出量実質ゼロの「カーボンフリープラン」へ切り替えるといった取り組みもスタートしました。

市村 豪
市村

この切り替えにより削減できるCO2の排出量は、年間約10万トン超。KDDIの年間CO2排出量約100万トン の約1割に相当します。現状は一部の通信設備のみの切り替えにとどまっていますが、今後は順次「カーボンフリープラン」への切り替えを進めていく予定です。

今後のプロジェクトの展望、叶えたい未来は?

青木 圭秀
青木

自社としてのカーボンニュートラルの実現は大前提。その先に、サステナビリティやカーボンニュートラルに取り組んでいるひとたちが、しっかり評価される社会をつくっていきたいです。特に「KDDI Green Partners Fund」の活動は、その後押しにも繋がるのではないかと考えています。

柏木 真由子
柏木

カーボンニュートラルなどの世界規模の課題は、人間としても、KDDIという企業の一員としても、必ず取り組まなければならないテーマです。特にKDDIの未来という視点では、環境課題や社会課題とつながった事業が、これまで以上にもっとたくさん、当たり前のように生まれる会社にしていきたいと思っています。

宮崎 典行
宮崎

KDDIの取り組みによって発展していくであろう消費電力削減や再生可能エネルギー発電技術、CO2吸収技術などを、当社で活用するだけでなく、広く社会に還元していきたいと考えています。それこそ、競合他社であってもそれは同じ想い。事業としてはライバル関係であっても、地球環境への貢献という意味では同じ目線を持って協力しあえるような未来が来ればいいなと思っています。

市村 豪
市村

2030年にカーボンニュートラルを達成することが目下の目標ではありますが、それはゴールではありません。むしろそこがスタートラインで、カーボンニュートラルをいかに継続していくかの方が大切。そのためにも、まずは「環境負荷のない会社」というブランドと実績を積み上げていくことが必要だと考えています。

こんな想いを持ったひとと、一緒に働きたい。

青木 圭秀
青木

心のどこかに、「だれかの役に立ちたい、社会の役に立ちたい」といった、純粋で熱い想いを持ったひとと一緒に働きたいと思っています。特に環境課題や社会課題は、一過性のものではないため、うまくいかないことも時にはあるでしょう。それでも、「何々のため」という純粋な気持ちを持ってさえいれば、軸をぶらさずにまっすぐに進めるはずです。

柏木 真由子
柏木

何よりも、成長への意欲を持ったひとと働きたいです。「努力と姿勢があなたの能力を決める」という言葉に私自身、最近感銘を受けました。何かが苦手だと思っても、まずはやってみる。その先に必ず成長があると思いますので、努力と前向きな姿勢をもって高い目標に向かっていける新しい仲間と出会えたらと思っています。

宮崎 典行
宮崎

明るく前向きで、創意工夫が好きなひとと一緒に働きたいですね。なぜなら、その瞬間だけを見ると、「これってやる意味あるのかな?」と思ってしまう取り組みでも、一歩先を見たときには「意味があるんだ」と信じられることもあるからです。それこそ、ほんのちょっとしたアイディアが、ゆくゆく世界を変える可能性も十分にある。そのワクワクを楽しめる気持ちを持っている方と、一緒に未来を見つめていけたら嬉しいです。

市村 豪
市村

「まずはやってみよう」という気持ちを持てるひとと仕事がしたいと考えています。カーボンニュートラルは、これから世界的にどんどん広がっていく動きなので、何が正解なのかわからないことも。それでも正解に早くたどり着くためには、色々なことに早くチャレンジしてみることが肝要です。「まずはやってみよう」という気概を胸に、前に進める人でれば、きっとKDDIでも活躍できると思います。