キャリアについて聞かせてください。
ゲームを中心とした総合エンタメ会社の法務部からキャリアスタートしました。前職では主にBtoC分野の法律相談や契約審査を担当し、その経験を生かし2021年にKDDIの法務部へ転職しました。
入社後は、エネルギー事業、景品表示規制、消費者契約など、BtoC分野の法規制や契約関連業務に幅広く携わっています。
2022年にはエネルギーチームのチームリーダーに就任し、後進の育成や組織運営にも取り組むようになりました。2024年にはサブグループリーダーに昇進し、現在は経営基幹職の一員として、より高い視座で組織の成長と成果への貢献が求められる立場にあります。
プロジェクトや普段の仕事で成長した点を教えてください。
業務を通じて最も成長を感じたのは、未知の分野に対応する力が向上したことです。
当社は通信事業を軸に、金融、エネルギー、DXなど付加価値となる周辺事業を幅広く展開しており、これまで経験のない分野に関する法務相談を受けることが日常的にあります。
入社当初は未知の分野の多さに戸惑うこともありましたが、優秀な同僚のサポートを受けながら検討の進め方を学び、ノウハウを吸収していきました。その結果、現在ではどのような相談が来ても動じることなく、責任を持って対応できるようになったと実感しています。

今後挑戦しようとしていることは何ですか?
法務の仕事では、法律の条文や契約書の条項といった文章を扱うことが主ですが、近年の生成AIの進化をはじめとする技術革新により、法務部員に求められる役割が変化していると感じています。
単なる質問への回答や契約書の作成では、AIと差別化が難しい場面も増えています。そのため、人間である法務部員に求められる価値を発揮するためには、機械的な対応を超えてビジネスを深く理解し、多角的なアドバイスや戦略的な提案を提供することが不可欠です。
AIにはできない「人間らしい付加価値」を追求し、法務を通じてビジネスに貢献する新たな可能性を切り開いていくことが、私の今後の挑戦だと考えています。