PROJECT

交通面の課題を解決する、
観光型MaaSの新しいカタチ

沖縄本島では観光客の増加に伴い、空港での混雑、空港から観光地までの道路渋滞、観光地の混雑などの課題が顕在化しています。KDDIでは、観光利用における道路交通渋滞の緩和や観光客への新たな旅行体験の提供を目的とした観光型MaaSの実証実験を行いました。観光型MaaS専用アプリケーション「沖縄CLIP トリップ」の実証実験に関わったプロジェクトメンバーに、企画への想いを伺いました。

MEMBER

  • 江田 晃一
    江田 晃一
    経営戦略本部
    ビジネス開発部
    MaaS事業推進G
    課長補佐
  • 杉本 憲昭
    杉本 憲昭
    経営戦略本部
    ビジネス開発部
    MaaS事業推進G
    課長補佐
  • 山田 啓太
    山田 啓太
    経営戦略本部
    地方創生推進部
    推進3G
    マネージャー
  • 中嶋 優
    中嶋 優
    ソリューション事業本部
    サービス企画開発本部
    プラットフォーム技術部
    プラットフォーム推進G
    エキスパート
  • 三浦 拓也
    三浦 拓也
    経営戦略本部
    ビジネス開発部
    MaaS事業推進G
    主任

※掲載されている情報は、撮影当時のものとなります。

このプロジェクトにおける、メンバーそれぞれの役割は?

江田 晃一
江田

今回のプロジェクトチームの編成は、企画と開発に大きく分かれていまして、わたしは企画側でプロダクトオーナーを担当しました。どういったサービス設計にするか、アプリケーションのイメージはどうするか、などの判断を下す役割でした。

杉本 憲昭
杉本

主に対外交渉を担当していました。具体的には当社の目指すべき姿を伝えつつ、地域の交通事業者や自治体の課題をし、それを江田さんのいる開発側にフィードバックし、KDDI内外の調整/渉外対応を行っておりました。

山田 啓太
山田

営業部門とアプリケーション開発部門を連携、統合していく役割を担っていました。

中嶋 優
中嶋

サービスを実現するために、さまざまなパートナーさんと連携したのですが、パートナーさんとの技術的な議論や実現性の検証、全体の設計を企画部門と開発部門の間に立って連携するのがわたしの役割でした。

三浦 拓也
三浦

プロモーションを担当しました。to C向けプロモーションとして、メインターゲットである沖縄の観光客の顧客導線に基づき、各空港や那覇空港でのプロモーションやウェブサイト・SNS上でのプロモーションを実施しました。また、to B向けプロモーションとしては、沖縄で開催されたリゾート×IT見本市において本実証実験に関する出展を行いました。

大変だったこと、乗り越えるのが大変だった課題は?

江田 晃一
江田

沖縄の交通事業者や自治体との、短期間での関係構築が大変でした。沖縄と東京では物理的な距離がある中、タイトなスケジュールの中で開発を進めていく必要があったため、グループ会社の沖縄セルラーアグリ&マルシェ株式会社のメンバーとともに現地交渉を進めました。

杉本 憲昭
杉本

そもそも経験不足だったので、苦労は多かったのですが、とにかくチーム一丸となり、関係各社を巻き込んでいく姿勢で乗り越えました。あとは「地元(沖縄)を良くしたい」という想いを沖縄セルラーさんが会社の方針として掲げており、その旗印のもと沖縄地域パートナーもそこに共感いただき、大きな協力を得ることができたように思います。
個人的には、開発部屋に缶詰となり、集中して作業していた江田さんを、なかなか沖縄に行かせてあげられなかったことが唯一の心残りです(笑)

山田 啓太
山田

MaaSという新しい取り組みへのチャレンジであった為、当初は社外関係者のみならず、社内においても このプロジェクトに対する課題認識や取組イメージが異なることもありましたが、「地域を良くしたい」「お客さまの利便性を高めたい」という思いのもと、自由闊達な議論を通じて共に考え、一丸となって取り組むことができました。

中嶋 優
中嶋

短期間で進める開発でありながら、チームも一から立ち上げる必要があり、期待されるスケジュール感で開発できるか不安もありましたが、開発エンジニアさんからUI/UXデザイナーさんに至るまで、とても優秀な方々に加わっていただいたのでとても心強かったです。

三浦 拓也
三浦

to Cだけでなく、to B向けのプロモーションとして形にしていく点が、ノウハウ面でも、メッセージを作る面でも苦労がありましたが、グループリーダーやメンバーのみなさんから「地域課題解決においてはこういうところを打ち出していくといい」「これからの関係づくりにつなげるためにもこういうメッセージが必要」など各メンバーさんから意見や、アドバイスをいただけたので、無事にリリースできました。

今後このプロジェクトをどうしていきたい?
そして、どんな未来をつくっていきたい?

江田 晃一
江田

「沖縄CLIP トリップ」が、一般的なMaaSと異なる点について、通常は目的地を検索して、経路検索で出て来たタクシーなどのチケットが簡単に購入できて、シームレスに移動できるというサービスを提供している事業者さんが多いと思いますが、これはある程度行き先や目的、プランが決まっている方の課題を解消するもの。KDDIが目指したのは、目的地が決まっていないユーザーさんに対しておすすめの場所やプランの紹介から移動を考えていただくというサービスでした。今後は、より違いを際立たせていきたいですね。

杉本 憲昭
杉本

「沖縄CLIP トリップ」の実証実験では、地域の課題を解決していくだけのアセットや力をKDDIが持っていることを実感しました。今後も地域自治体と向き合いながら、パートナー企業と協力し、少子高齢化などはじめとする地域に根差す課題を、通信を基軸としたこの会社の力で解決できるような大きな仕事に携わっていければと思います。

山田 啓太
山田

2020年度は、複数の地域でMaaS実証実験実施を予定しています。地域課題は異なりますが、沖縄の実証実験で得た知見をいかして、取り組んでいきます。

中嶋 優
中嶋

MaaS事業を拡大していく上では、いろいろなパートナーさんと連携していく必要があります。今後もいいパートナーさんとの連携を強固に、地域やユーザーへの貢献を進めながらKDDIとしての事業を確立していきたいです。

三浦 拓也
三浦

サービス開発から今までに、サスティナビリティについて考える機会があったのですが、MaaSができることは、交通事業者さんやそれを使うさまざまなユーザーさんつなぐこと。その中には高齢者の方や、外国から来た方も含まれます。通信やITの力で、多様なニーズに応えていきたいです。

こんな想いを持ったひとと、一緒に働きたい。

江田 晃一
江田

このサービス開発を進める中で「何を売りたいか」ではなく、「ユーザーが何を欲しているのか」考える機会が多く、それが自分の中でも大きく変わったところです。KDDIでは、いろいろなサービスを扱っていますが、お客さまやパートナーさんの立場になり、どんなことをされたら嬉しいか考えられる方と、一緒に仕事したいです。

杉本 憲昭
杉本

プロジェクトの中で困難な場面はたくさんありましたが、やりきるために前に進み続けようとするメンバーがたくさんいたからこそ、やりきることができました。意思を強く持って、「これをやりたいから、なんとか力を貸してください!」、と言えるような人が入ってくれることで、この会社もより活性化していくんだろうなと思います。

山田 啓太
山田

KDDIにはいろいろな部署があり、いろいろな経験を持った先輩方がいるので、熱い想いを持って、やりきる熱意がある人に来ていただきたいです。

中嶋 優
中嶋

KDDIは新しいことにチャレンジできる環境はあります。
新しいことに積極的にチャレンジできる人、それを最後までやりきれる人と一緒に仕事をしたいと思います。

三浦 拓也
三浦

近年はスピードをより強く求められるようになってきていると感じています。このプロジェクトメンバーの皆さんもそうですが、KDDIにおいては、行動力のある人が特に活躍していると思います。積極的に行動できる人に、ぜひ入っていただきたいと思います。