プロジェクトの具体的な内容について教えてください。

一方で、膨大なデータを学習・処理するAIの開発には、一般的なDCをはるかに上回る電力と冷却能力が必要となります。
その基盤を迅速に構築するため、シャープ社の液晶パネル工場跡地を居抜きで活用しました。既に備わっていた大容量の受電設備・冷却設備を転用することで、通常3年以上かかる工期をわずか一年以内という驚異的なスピードで実現しています。広大な土地と設備を活用できたこの工場跡地は、まさに絶好の場所であったといえます。
【30秒でわかる!データセンターとは?】
データセンターとは、サーバーやネットワーク機器を設置し、それらを効率よく運営するために作られた専用施設で、データの保存、処理、管理、バックアップを行うための環境を提供します。施設の内部には、サーバーなどの機器を収納するためのラックの配列とともに、外部とのデータ通信を行うための高速回線が整備されているのが特徴です。機器を適温に保つために冷却装置や空調設備も整えられており、安定して作動させるために必要な大容量の電源も設置されています。
※データセンターとは?クラウドとの違い・導入メリット・料金体系を徹底解説






今回開所した「大阪堺データセンター(以下、本AIデータセンター)」は、KDDIとして初となるAI特化型のデータセンター(以下DC)です。国内で安心してAIを活用できる環境を整備し、AIの社会実装を進めていくことで日本が抱えるさまざまな社会課題を解決していくという強い想いから、本AIデータセンターのプロジェクトは始動しました。AIの需要が高まる一方で、重要なデータが社外から流出することは会社の競争力の損失につながります。また、国外へ流出した場合は経済安全保障上のリスクも伴ってくることになります。そのため、日本のデータを国内の安全な場所で、安心して利用できる環境を求める声が大きくなっており、AIを利用するための国内DCを早急に構築する必要がありました。