ABOUT
新技術の開拓と社会実装により豊かな未来を創出
KDDIは、世界トップレベルの技術の活用や多くのパートナーとの連携を通じた研究開発により、新技術の開拓と通信技術の高度化に挑戦するとともに、お客さまがワクワクできる豊かな社会の実現と社会課題の解決に貢献します。
高信頼な通信を支える研究開発
ヘリコプター基地局による災害時通信手段の確保
KDDIは、安心で強靭なネットワークの実現のため、災害時に通信サービスを提供するための研究開発を行っています。2019年11月には、新潟県魚沼市において、国内で初めて小型携帯電話基地局を搭載したヘリコプターによる通信エリア確保と、遭難者位置推定の実証実験を行いました。この取り組みは、災害時の臨時通信エリア形成と、山岳遭難救助における捜索時間大幅短縮の可能性が評価され、電波の有効利用に大きく貢献したとして「第31回電波功績賞電波産業会会長表彰」を受賞しました。


5G高度化のための研究開発
5Gスタンドアローン実装に向けた実証実験
KDDIは、5Gのさらなる高度化のための研究開発を行っています。2020年2月には、5Gコアネットワークにおけるスタンドアローン構成の実装に向けた実証実験を通信機器ベンダー各社と実施し、成功しました。5Gのスタンドアローン構成は、5Gの無線技術に5G専用に開発したコアネットワーク設備を組み合わせるシステムです。本構成により、5Gの特徴である「超高速」「多数同時接続」「低遅延」の3つの性能を最大限に引き出した5Gシステムが実現します。
5G本格展開に向けたネットワークスライシング技術の開発
5G本格展開後を見据えたネットワーク技術の研究開発を、KDDIは積極的に行っています。2020年1月には、無線アクセスネットワークを論理的に分割する新たなスライシング技術を開発し、世界で初めて実証しました。5G本格展開後のサービスでは、その用途ごとに応じた5Gの特徴を持つネットワークを提供する必要があります。本技術を利用することで、無線装置を追加することなく、1つの無線装置に異なる特徴を持つ複数のサービスを柔軟に収容することが可能となります。
豊かな未来社会実現のための研究開発
自動運転車両の遠隔監視システムの開発
KDDIは、次世代モビリティ社会を実現するため、自動運転に関する研究開発を行っています。2019年2月には国内で初めて、一般公道において5Gを活用した複数車両の遠隔監視型自動運転の実証実験に成功し、高速・低遅延な5Gの利用により、運転手がいない「レベル4」自動運転で必要な遠隔からの車両監視・制御をより安全に行えることを確認しました。さらに、同年6月には茨城県常陸太田市における自動運転サービス実証実験に参加し、遠隔車両運行監視システムを提供しました。
スポーツ行動認識AIによるアスリート育成支援システム
新たな体験価値創造のため、KDDIは幅広い分野の研究開発に取り組んでいます。2019年10月にはスポーツ選手の技術向上に役立てることができる、アスリート育成支援システムを開発しました。本システムでは、スポーツ行動認識AIにより、スマートフォンで撮影した競技者の映像からフォームや身体の使い方を認識し、分析することが可能です。さらに、センサー内蔵型ボールから得たデータと競技者の動きの分析により、フォームの改善点などのアドバイスを得ることも可能となります。
